boen_1.jpgこの日は池袋線池袋駅にて集合! 秩父で望遠鏡づくりと天体観測を体験するのは、孝太郎と昂之介くん。

同い年の男の子ということで、スタート早々意気投合。特急レッドアロー号の切符を持って、パチリ。

boen_2.jpgboen_3.jpg西武秩父駅に到着です!2017年に改築した秩父市役所にならぶ秩父宮記念市民会館に移動します。

この日、望遠鏡の工作から星空観察までナビゲートしてくれるのは、鈴木先生。
星景写真家、星空案内人®(星のソムリエ®)、JAXA宇宙教育リーダーを務める、星空のエキスパートです。

boen_4.jpgまずはこれから制作する、天体望遠鏡工作キットのコルキットスピカ完成版とご対面!
「ピストルみたい!」
「スナイパーになったみたい!」
なかなか手にする機会のない望遠鏡は、少年心をくすぐるビジュアルで、のぞき穴の奪い合い。

boen_5.jpg我先にと覗いては「何も見えないよー!」とはしゃぐ声。

それもそのはず、逆側から覗いていた二人。盛り上がってきたところで早速、望遠鏡作りからスタートです!

boen_6.jpgコルキットスピカは紙管やフェルトなどお子様でも扱える材料を組み合わせて作る望遠鏡です。鈴木先生のアドバイスを聞きながら、ボンドやテープなどでパーツを組み合わせていきます。本当にこれが望遠鏡になるのかな...?

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体重を目一杯かけて紙管を入れるなど、文字通り全身をつかって望遠鏡を作っていきます。工作途中にはボンドが飛びだしたり、パーツが動かなくなったり、を乗り越えて、1時間弱でマイ・望遠鏡が完成しました!

boen_10.jpg早速、マイ・望遠鏡で外の景色を見ていたところ、「文字が反対だよ」と昂之介くん。そう、望遠鏡は天地左右が逆に見えるのです。

boen_11.jpg今回作ったコルキットスピカのレンズの倍率35倍。手前のレンズを付け替えれば倍率は変更できますが、今回は35倍で天体観測にチャレンジ。ピントがあえば、お手持ちのスマートフォンで撮影もできますよ。

boen_12.jpgここからは鈴木先生による、天体観測にむけた予習タイムが始まります。

boen_13.jpg日本ではあまり見ることができませんが、織姫(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)の間に流れる天の川が何なのか、みなさん知っていますか? 天体をシミュレーションできるソフトで宇宙をいろんな角度で見てみると...。実は、天の川は銀河を横から見たものだったのです!

boen_14.jpg本日の観測で狙うのは土星、夏の大三角、秋の四角形! 10月というこのタイミングだからこそ、贅沢にあれもこれも見れたらという期待を胸に、場所を羊山公園に移し天体観測スタート!...でしたが、この日はあいにくの曇り空。見上げると雲の隙間から星がひとつ、ふたつ...

「雲が多いですね...。しばらく様子を見てみましょう!」

boen_15.jpg先ほど作った望遠鏡に加え、Vixenのソラリラ(星空観察ベッド)に、86倍の望遠鏡などなど準備バッチリにもかかわらず、なかなか雲が晴れそうにありません。

今日は断念か...!? と不穏な空気が流れ始めた時に、一番明るい1等級で構成される夏の大三角が現れ、気付けばあれだけ空を覆っていた雲が晴れ始めました!

特に、今回の目玉にしていた、南西の空に輝く土星を望遠鏡で覗いた時の興奮はこれまた一段と大きく、お父さん、お母さんも感動している姿が印象的。普段、土星の輪っかを自分の目で見る機会なんてなかなかありませんからね。

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鈴木先生が持ってきてくれた大きな望遠鏡ではなく、コルキットスピカでも土星の輪を見ることができました。観測を行った2017年は、土星の輪が最も傾いてよく見えるので、土星を見た!という実感もひとしおです。(輪の角度は毎年変動しますので、土星観察の際は事前に確認することをオススメします。)

boen_18.jpgその後、頭上の雲はおおよそ晴れ、土星、夏の大三角、秋の四角形とすべて観察することができました。目も慣れてきたところで、それぞれ星空をたっぷり堪能して、本日の天体観測はこれにておしまい。

最後に記念写真をパチリ。暗い中での撮影だったので、明るくするには、レンズをしばらく開けておかなくてはいけません。今回は3秒間同じ格好をキープして、はいチーズ! 星空との贅沢な一枚となりました。

boen_19.jpg天気や条件が良ければ満天の星空が見れ、駅前にはご当地グルメや温泉を楽しめる施設もある秩父。日帰りで観光も星空も欲張りに体験してみてはいかがでしょうか。

※体験の内容は変更になる場合がございます。