ふらりと立ち寄れる気軽さがうれしいレストラン&バル

秩父市では、歴史的建造物や古民家をホテルなどに活用する計画が進められています。その先駆けとなる「秩父表参道Lab.」は、秩父神社の表参道である番場通りの中ほどに位置する複合施設。50年以上前に洋品店として建てられた古民家をリノベーションした建物は、レトロな空気感を残しつつも洗練された雰囲気です。

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「古き良き街並みに合うように、もともとあった和の風情は残しながら改装しました」と、オーナーの坪内明さん。一つひとつのインテリアを眺めているだけでも楽しく、まるでギャラリーを訪れたかのよう。インテリア関係の仕事をしていたという坪内さんのセンスが随所に生かされています。

秩父の食材を使ったイタリア料理レストラン「クチーナ・サルヴェ」

「実験場のようにいろいろなことを試したり、人と人の繋がりを感じられたりする場所にしたいと思っています」と坪内さんが話すように、日々変化を続けている「秩父表参道Lab.」。そんな施設の中を詳しくご紹介していきます。

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まずは1階にあるイタリア料理レストランの「Cusina Salve(クチーナ・サルヴェ)」です。漆喰の塗壁は、オーナーシェフが所有する畑の土を塗り込んだものだそう。

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店内に配されたテーブルは、秩父の古民家の民具を再利用した手作り品。カウンターの壁はウイスキーの樽材や秩父の谷から持ち運んだ流木などで作られ、「Made in Chichibu」の温かみを感じることができます。

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オーナーシェフの坪内浩さんは、オーガニック食材を使ったイタリア料理のシェフとして業界誌などでも注目されています。アレルギー体質で食べられないものが多かった少年時代は、悔しい思いをすることも多かったのだそう。有機農業を学び、安心して味わえる野菜作りを始めたのも、同じような悩みを持つ人たちに少しでも笑顔を届けたいという思いからでした。

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メニューはその時に畑で採れた野菜次第で変わります。「クチーナコース」(6,600円)は、坪内シェフ自らが育てた野菜をイタリア郷土料理仕立てで味わえる人気メニュー。前菜盛り合わせ、スープ、粉物(ピッツァまたはフォカッチャ)、パスタ、メイン、ドルチェが楽しめます。

昼間から飲める秩父初のクラフトビール専門店「まほろバル」

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「クチーナ・サルヴェ」のお隣は、2016年にオープンしたクラフトビール専門店「まほろバル」です。ここは秩父市吉田地区に醸造所を構える「秩父麦酒」のオフィシャルタップルーム。秩父麦酒のボトルや缶ビールが楽しめるだけでなく、2017年からは醸造所で作りたての樽生クラフトビールを味わえるようになりました。

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定番から新作まで常時20種類の樽生クラフトビールを楽しめますが、初めてなら少量で飲み比べができるセット(3種990円)がおすすめです。

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ビールに合う小皿料理も充実しています。「若鳥のヘルシーから揚げ」(500円)は、特製の麦酒タレに半日漬け込んだ胸肉をサクサクに仕上げた絶品です。

気軽に素泊まりできる民泊施設「ちちぶホステル」

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秩父は都内からのアクセスがよく、日帰りでも楽しめますが、観光もグルメも満喫するなら宿泊もおすすめ。「秩父表参道Lab.」の2階は「ちちぶホステル」という民泊施設になっていて、趣の異なる3部屋が用意されています。

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201号室は、1~2名向きの小さなお部屋です。日当たりが良く、気持ちよく過ごすことができそうです。

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4名まで宿泊できる205号室は、和室の風情を残しつつも現代風に改装されており、どこか懐かしいのに新しい雰囲気が人気です。

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フロアの奥にあるのが207号室。205号室よりもさらに和の温かみを感じることができます。

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さらに最上階には多目的スペースがあり、宿泊者以外の方もコワーキングスペースとして利用できます。

食べて、飲んで、ゆっくり過ごして、いろいろな角度から秩父の魅力にふれることができる「秩父表参道Lab.」。次はどんな"実験"が行われるのかが楽しみで、何度でも訪れたくなる施設です。

※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格等が変更になる場合がございます。
※宿泊は、ホームページにてご確認ください。