自然豊かな秩父・長瀞でたっぷり楽しむガラス工芸

「長瀞ガラス工房 聡」は、長瀞町の中心から少し離れた静かな場所に溶解炉の熱気を漂わせます。工房では、高温で溶かしたガラスを吹き竿の先端に巻き取り、息を吹き込んで膨らませて成形する「吹きガラス」の体験ができます。

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工房の内外にはガラスをはじめとしたアート作品がたくさん。工房の中央では、ガラスを溶かす溶解炉と作品の仕上げに用いる徐冷炉が、準備万端で体験のときを静かに待っています。

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工房を営むのは、ガラス職人歴39年の富田聡さんです。
プラモデルづくりに熱中していた少年時代、富田さんのお母さまが営んでいたお店には、陶芸や絵画、木彫、漆、石彫など、さまざまな職人が集っていました。そうした芸術コミュニティで育つ中で、周囲の人が誰もやっていなかったガラス工芸の道を志したのだそうです。

「体験はお子さまからご年配の方まで誰でも気軽にできるようにサポートしています。多くの方に吹きガラス体験をしてもらい、一つひとつ手作業でつくる吹きガラスの魅力をもっとたくさんの人に知ってもらえるとうれしいです」

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吹きガラス体験で作れるのは、グラス、一輪挿し、小鉢、小皿。夏季限定で風鈴作りも実施しています。
今回は編集部がグラス作りを体験してきました。

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自分がイメージした形を目指しガラス工芸を愉しむ

決まった形の中から選ぶのではなく、自分でつくりたい形を考えて制作できるところがこの工房の特徴。まずは自分の作りたいデザインを紙に描きます。
イメージができあがったら、底の高さや側面のカーブの具合など、各パーツのデザインを富田さんと一緒に詰めていきます。

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形が決まったら、次は色と模様を選びます。ベースとなる透明のグラスの上に色つきのガラスを配置することで、ドット模様やグラデーションをつけることができます。色は全部で16種類。今回は清涼感のあるグラスに仕上がるように、コバルトやインディゴブルーなど寒色系の色を中心に選びました。

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鉄板の上に色つきの粒ガラスを並べたら、ブローパイプ(吹き竿)の扱い方やガラスに空気を吹き込む方法などを一通りレクチャーしてもらいます。高温のガラスを扱うための持ち方やタイミングなど、安全に作業するポイントもしっかりフォローしてくれるので安心です。

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いよいよ溶解炉からガラスを取り出します。溶解炉のフタの奥には、1200℃の温度になったガラスが赤々と燃え、炉から熱気を感じます。

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溶けたガラスを溶解炉から巻き取る作業など、難易度の高い工程は富田さんが行ってくれます。はじめに、先程並べた粒ガラスの上でガラスの側面を転がし、色の粒を付けていきます。

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続いてはガラスに息を吹き込む工程。
「もっともっと! フーッと息を吐くのではなく、お腹に力を入れてグーッと圧力を加えるイメージで」とアドバイスをもらい、何度も挑戦します。簡単そうに見えて、実際にやってみるととても大変。

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もう一度溶解炉のガラスを巻き付けてもらったら、空気を吹き込み、濡らした新聞紙を手に持って形を整えていきます。
「小さな子どもから90歳を越えるおばあちゃんまで体験して作品を作れているんだから、大丈夫!」と、軽快な語りの富田さんにサポートしてもらいながら、何度も吹きに挑戦します。

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だんだんと空気を吹き入れるコツをつかみ、グラスが膨らんできました。富田さんに作り方を逐一教わりながら、二人三脚で作業が進みます。

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底側の形が整ったらパイプを付け替えて、飲み口側の作業に移ります。器具を通して熱したガラスのやわらかさを感じながら、飲み口の形と厚みを整えます。

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最後にパイプからガラスを外したら体験終了です。ガラスが冷えてグラスの色が鮮やかになってきました。ガラスが冷えたら自宅に配送してもらうことができます(翌日持ち帰りも可能)。

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デザインを考えるところから完成まで、あっという間の30分でした。丁寧にサポートしてもらえるため初めてでも完成度の高いものができ、何度も体験しに訪れるリピーターの方も多いそう。

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「何かを新しく生み出すことは、とてもパワーがいるんです。ガラスと向き合う時間の中で、ものづくりの本質を肌で感じてみてください」と富田さん。
のどかな長瀞の自然に囲まれたガラス工房で、クリエイティブな熱気に包まれる吹きガラスをぜひ体験してみてください。

※体験内容は変更になる場合がございます。