パンが焼き上がるのは午前と午後の1日2回

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野方には、駅から伸びる通りに沿って5つの商店街があります。今回訪れたのは、野方北原通り商店街の中ほどにある「野方ブレッドファクトリー」。気取らない街中にある、地元で人気のパン屋さんです。

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入口の扉を開けるとすぐ左手にたくさんのパンが並んでいます。店内は2人も入るといっぱいの規模感ですが、やわらかな灯りが心地よく、ゆっくりとお買い物を楽しめる雰囲気。

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「野方ブレッドファクトリー」では、できるだけ焼きたて、作りたてのパンを楽しんでほしいという思いから、1日2回を目安にパンを焼いています。営業時間も午前10時~午後1時30分と午後3時~午後7時の2部制になっていて、午前の部を終えると一度店を閉め、午後の部に向けてパンを焼き始めます。
取材に訪れたのは午後3時ごろ。クロワッサン類や菓子パン、総菜パンが焼き上がり、店頭に並ぶ時間でした。焼き上がり時間の目安はその日の温度や湿度によって毎日変わるので、店頭に掲げられた黒板を確認して、焼きたてを狙うのも一案です。

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定番のほかに日替わりパンがあるのも、何度も訪れたくなる理由のひとつです。日替わりパンの予定も店頭に記されているのでチェックしてみてください。

お店自慢の「湯ごね食パン」は予約必須の人気商品

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「野方ブレッドファクトリー」の代名詞でもある「湯ごね食パン」(302円)は、もちもちとした食感と小麦の甘みがあとを引く人気の食パンです。小麦粉の一部に熱湯を加えてこねてひと晩寝かせることで、もちもちした食感が生まれ、甘みや旨みも増すのだそう。
予約が少ない日には店頭に並ぶこともありますが、前日からの仕込みが必要で量産が難しいため、基本は予約販売のみ。確実に手に入れるためには、事前予約をするのがおすすめです。

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クロワッサン(194円)も人気商品のひとつです。クロワッサンは前日に生地を作り、切って巻いた状態で冷蔵または冷凍して当日に焼くのが一般的な作り方ですが、「野方ブレッドファクトリー」では切って巻く工程を当日に行っています。
「一度冷凍すると層がつぶれる可能性があるので、成形の工程は当日に行うようにしているんです」と、店主の愛甲哲大さん。層が多めで、表面はさくさく、中はしっとりとした食感のクロワッサンは毎日食べても飽きないおいしさ。パン一筋、20年以上の経験が生かされた愛甲さんの自信作です。

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自家製フィリングたっぷりの「野方カレーパン」(226円)は、「地元の方々に愛されるカレーパンになってほしい」と"野方"の名をつけたそう。フィリングは辛すぎず甘すぎずほどよい味わいで、幅広い年齢層の方から高い支持を得ています。

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菓子パンも種類豊富ですが、素朴な味わいと見た目の愛らしさで「ミルクコッペ」(172円)がイチ押しです。コッペパンに切り込みが入っているのでざくざくとした食感が楽しく、食べ応えも十分。練乳入りのバタークリームは軽めに仕上げているので、食べやすいところも魅力です。

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店主の愛甲さんは、全国的に知られる「アンデルセン」で約12年の経験を積み、奥さまもさまざまなパンの店で従事した経験を持つパン職人夫婦です。自分たちらしいパンを、そして地元に根付いたパン屋さんを目指したいと2014年に野方に店を構えて、早9年を迎えました。
お店に入るとほっとするアットホームな雰囲気も魅力のパン屋さんで、「毎日でも食べたい」と定評のあるパンたちを試してみませんか。

※価格はすべて税込。
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