完成に向けてどんどん輝いていく過程が楽しい
かわいらしいハンドメイド作品に囲まれた自宅の一室で教室を開催しているのが、講師の田邊福美さんです。もともと幼稚園の先生として勤めていましたが、"好き"を形にできるハンドメイドにのめり込んでいき、趣味が高じて教える立場になったとのことです。
この日に体験させていただいたのは、グラデーションが美しい鉱物のような見た目の宝石石鹸づくり(4,980円)。3種類ある中で、今回は両端が尖ったフローライト型と、丸い石の形のベーシック型という2種類を、約90分間でつくっていきます。
まずは下準備として、香り選びから。50種類以上のフレグランスオイルが用意されているので、好みのものを選んでいきます。
香りを選んだら、フローライト型からつくっていきます。最初に、中に埋め込まれる石鹸のチップと好みのラメを選んでジッパー付きのフリーザーバッグの中に入れ、まぶすように軽く振っておきます。「このチップとラメは、石鹸の中にチラチラと覗いて見えるものになります。一番お好きなメインの色は外側に使うので、それとは別の色のチップを選ぶのがいいと思います」と田邊さん。
ラメも、色はもちろん粒子の粗さもさまざまなものが用意されています。完成したときにキラキラと見える大きめのものもあれば、溶けるように馴染んで見えるもの、少しマットでダークなかっこよさが出るものもあります。
チップとラメをフリーザーバッグの角に寄せたら、液状に溶かした透明の石鹸を注いでいきます。熱い石鹸を注ぐ工程は田邊さんが手伝ってくれるので安心。すぐに冷めて固まっていくので三角形になるよう形を整え、いったん冷蔵庫に入れて冷やし固めます。
次に、色見本を参考にメインの色となる着色料を選んでいきます。今回は2種類をつくるということで、フローライト型は青色、ベーシック型は黄色とピンクのグラデーションに決めました。
ここからは、ベーシック型の作業に移ります。こちらもまずは中にアクセントとして入るチップとラメ選びから。
次に、液状に溶かした石鹸にフレグランスオイルを入れたあと、ピンクの着色料を少しずつかき混ぜて色付けしていきます。冷えるとすぐに固くなっていくので、ここからはスピードアップ! 色が付いたら、チップとラメを馴染ませたものと一緒にコップに移しておきます。
ベーシック型は2色のグラデーションでつくるので、同じように液状の石鹸を黄色に色付けたら、先ほどのピンクの石鹸の上に注ぎ、境界線を軽くなじませてから冷蔵庫で固めていきます。
ここまで少し慌ただしく作業が続きましたが、いったんフローライト型に戻ります。ラメをまぶしたチップをフリーザーバッグの角に入れ、その上から三角形に固まった透明の石鹸を入れます。
青く色付けた液状石鹸を注ぎ、さらにその上から白色の石鹸を続けて注いでいくと、上のほうが白く、下のほうが青いフローライトのような形ができていきます。
フローライト型も再び冷蔵庫に入れたところで、固まるのを待っている間はティータイム。ちなみにこのティーカップも、ポーセラーツという転写紙で白い磁器にオリジナルのデザインを描く技法で、田邊さんがつくったものとのこと。「Salon de Felice」ではポーセラーツの体験教室も行っています。
ひと休みしたところで仕上げの工程へ。冷やし固めた石鹸を、ナイフを使って好きな形に整えていきます。「削っていくうちに中のチップが見えてきます。『この面が好き!』というのが出てくると思うので、その面を上にして飾れるように形を整えていってください。削り方や完成形に正解はないので、自分好みに仕上げていきましょう!」と田邊さん。
ベーシック型はコップから出し、半分に切ってから形をつくっていきます。なお、削ったあとのかけらも持ち帰ることができます。
試行錯誤しながら満足いく形に削って仕上げたら、最後に乾燥防止のラップを巻いて完成! 一つひとつの工程を丁寧に教えていただけたので、初心者でもきれいな宝石石鹸をつくることができました。
最後には完成品の撮影タイムも!
素材選びの段階では完成形をイメージするのが難しいかもしれませんが、つくっていくうちに少しずつ色付いて輝いていく過程は、ものづくりの好奇心をくすぐるワクワクでいっぱいです。
「都心で駅からも近い個室での教室ですし、初心者でも簡単につくれますので、気になった方はぜひ体験にいらしてほしいです」と田邊さん。
インテリアやプレゼントにぴったりな世界に一つだけの宝石石鹸、ぜひ一度つくってみてください。
※価格はすべて税込
※コース内容により価格が変更になる場合がございます