選ぶ喜びが味わえるフレッシュフラワーのアレンジメントレッスン
はじめてフラワーアレンジメントを目にした際、その自由な造形と色使いに感動したという講師の清水由美子さん。そんな清水さんが開催している「アトリエトロワージュ」は、2001年に始まった人気の教室です。教室名の「トロワージュ」はフランス語で3を意味する「トロワ」から造ったもので、開講当時の「将来は3店舗でレッスンをしたい」という願いがこめられています。その願い通り、現在では東長崎のほかに汐留と池袋でも、フレッシュフラワーやプリザーブドフラワーのアレンジメント、グルーデコ®のアクセサリー作りなど、さまざまなレッスンを行っています。
今回は、2時間ほどのフレッシュフラワーの体験レッスン(4,500円)に参加しました。
アトリエトロワージュのレッスンには、清水さんが生徒としてお花を習っていた頃に「あったらいいな」と思っていた要素がたくさん詰め込まれています。なかでも大切にしているのが、「自分で選ぶ」こと。毎回レッスンでは、清水さんが用意した参考画像のなかから生徒自ら好きなものを選び、それぞれが異なるイメージで作品を作ります。
また、花を選ぶことも重要なポイント。3つのコースに分かれている通常のフレッシュフラワーレッスンでは、最も手ごろなコースでも半分の花を、そのほかのふたつのコースではすべて自分でセレクトした花を使ってアレンジメントを作ります。今回の体験レッスンでは清水さんが選んだ花をベースに、最後に2本、自分で好きな花を選びます。
夏らしい草花を使ったアレンジメント作りを体験!
上記の写真は使用する草花の一部。デンファレやオーニソガラム、丁字草、利休草などの涼しげで夏らしい、白と緑を基調とした草花がそろいます。それぞれの植物の持つ特徴を聞くところからレッスンがスタートします。
今回作るイメージに合わせて、清水さんが選んだ花材。ユリなどのエレガントなものを使いながら、ナチュラルな仕上がりを目指します。すべての花材を使いきる必要はなく、アレンジメントに加えなかったものは持ち帰って楽しめます。
まずは器を作るところから。通常のレッスンでは陶器や篭などのさまざまな器を毎回レンタルすることができます。気に入ったものがあれば購入することも可能。これも、清水さんが生徒としてお花を習っていた頃、器が家にたまっていくのに困ったことから取り入れたシステムです。「アレンジに合わせて器を選ぶことも大切な勉強なんですよ」と清水さん。
今回は体験レッスンなので、そのまま持ち帰って処分することができる器を使用します。器に沿うようにオアシスの四隅をカットして、準備は完了です。
オアシスの中心に向かって、出来上がりのアウトラインを想像しつつ、3センチほどの深さで茎を放射線状に挿していきます。目指したいのは、柔らかく丸みを帯びたイメージ。茎の細いものから順に挿していき、挿し直しの難しい茎の太いユリは清水さんにも手を添えてもらいつつ、調整してもらいます。
「ポイントは、高さの強弱をつけて、メリハリをだすこと。人の目は縦や横にそろったラインを拾いやすいので、そうならないようにジグザグと高さを出しながら挿していくといいですね」と清水さん。アドバイスに沿って、挿していきます。
ある程度できあがってきたら、最後に2本、自分で加える花を選びます。「レッスンを重ねるとどんどん自分が好きなものがはっきりしてきて、お花の目利きもできるようになるんです」と清水さん。今回は、ニゲラとスモークグラスをセレクトしました。広がりやすいスモークグラスはワイヤーでまとめてから挿します。
ニゲラもさらに加わり、より一層柔らかな印象に。
最後に全体の雰囲気をまとめてくれる利休草を挿して、完成です。目指した通りの、柔らかくナチュラルな雰囲気に仕上がりました。
「私自身、どこへでもひとりで行って楽しんじゃうんです」と笑う清水さん。「アトリエトロワージュ」でも、ひとりから気軽に参加できる教室作りを心掛けているそう。そんな清水さんが創り出す柔らかな空間で、花に触れる時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※価格はすべて税込
※営業時間、体験内容、価格等が変更になる場合がございます。