フランスの田舎町をイメージした空間が住宅街の中に

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2021年にオープンした「ラ ブランシュ エルミン」は、閑静な住宅街の風景に溶け込み、一見するとおしゃれな個人宅のよう。
そば粉100%のガレットを提供するカフェレストランであり、ブルターニュ地方をイメージした焼菓子を販売するパティスリーでもあります。

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オーナーの今野亮さん・あずささんご夫婦。お二人とも都内のパティスリーでパティシエとして勤務したのち、神楽坂などに店舗を構えるガレットの名店「ル ブルターニュ」に入社し、亮さんはクレーピエ(ガレット職人)、あずささんはサービスとして働いていました。そこで働くうちに、ガレットをはじめとするブルターニュの食文化に魅了され、本場ブルターニュでの修業も経験されたといいます。

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亮さんが生まれ育った一軒家を改装した店舗。客席のある部屋は、かつてはリビングだったそうです。
「もともと洋風の造りだった建物を活かしながら、梁や腰壁などを新たに設えました。ブルターニュの田舎をイメージした内装にするため、自分で模型をつくって設計士さんにお願いしました」と亮さん。

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店名はフランス語で「白いオコジョ」を意味します。冬になると真っ白な毛に覆われるオコジョは、ブルターニュ地方のシンボルアニマル。かわいらしいオコジョのイラストは、あずささんが描いたものだそうです。

厳選した素材が生み出す本格ガレットとクレープ

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ガレットに使用するそば粉は、食感や香りを引き出すため、経験をもとに試行錯誤を重ねて理想の配合を追求しているといいます。野菜は長野県産を中心に厳選し、チーズや生ハムはフランス産にこだわるなど、そば粉以外の素材にも妥協がありません。

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定番のガレット「コンプレット」(1,280円)は、卵、チーズ、ハムのみのシンプルな構成。だからこそ、そば粉100%ガレットの香ばしさが際立ちます。パリッとした外側と、具材とからんでモチモチした内側、その食感のコントラストも楽しみのひとつです。

シードル(770円)は、りんご果汁を発酵させた醸造酒。ブルターニュ地方はそばとりんごの名産地で、ガレットにはシードルを合わせるのが一般的だとか。ブルターニュの伝統的な陶器「カンペール焼き」のカップでいただきます。

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「バスケーズ」(1,750円)は、具材たっぷりの「ガレットスペシャリテ」の一品。バスク産のチョリソーと生ハムに、卵とトマトが相性抜群で、大満足の食べごたえです。赤パプリカの粉末「ピメントパウダー」やピクルスが、味と彩りにアクセントを添えています。

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食事のあとには甘いものを楽しむのが、フランスでは定番の流れだそう。デザートクレープの「ヴァヌテーズ」(780円)は、クレープ生地のモチモチ食感と、自家製塩バターキャラメルのほろ苦さ、バニラアイスの爽やかな甘みが絶妙です。

コースメニューも用意されており、ガレット、スープ、ドリンクのコース(2,450円~)と、さらにクレープもセットになったコース(2,950円~)の2種類から選べます。

パティスリーとしてブルターニュのお菓子の販売も

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店頭ではブルターニュの伝統的な焼菓子を販売しています。酪農が盛んなブルターニュは乳製品の質が高く、バターをふんだんに使った焼菓子文化が発展してきました。

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人気商品の「ファーブルトン」(1個300円/12㎝サイズは850円)は、外側はカリッと香ばしく、バターの塩気を感じます。中は甘味のあるしっとりした生地。プルーンのほどよい酸味がマッチしています。飾らない素朴な味わいが、ほっとひと息つかせてくれます。

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お客さまの多くは近隣に住む方々で、お子さまから年配の方まで幅広い世代が訪れます。季節ごとに変わるメニューを楽しみに足を運ぶリピーターも絶えない人気店ですが、「もっと多くの方に知っていただきたいです。一軒家なので最初は勇気がいるかもしれませんが、ぜひ気軽に扉を開けてみてください」と亮さんとあずささんは語ります。

「おいしかった、と満足して帰ってもらえたらそれだけでいい」と微笑む店主夫妻。こだわり抜いた空間でブルターニュの味に触れれば、また訪れたくなること間違いなしです。

※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格などが変更になる場合がございます。