商店街の一角にあるスパイス料理店

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駅を出てにぎやかな商店街の先、近年"奥中野"と呼ばれているエリアである「薬師あいロード」の一角に「マロロガバワン」はあります。「indo&more」のネオンが目印です。

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店内はナチュラルで落ち着いた雰囲気。照明や椅子にセンスが感じられます。「この場所は以前、昔ながらの洋食屋さんでした。内装を変えて、お客さまからキッチンが見える作りにしました」と話すのは、店主の礒邊和敬さん。照明や食器類は洋食屋さんから譲り受けたものもあるそうです。

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和敬さん・麻由さんご夫妻は2020年にこの地でお店をオープンしました。「中野区とは何かと縁があって、好きな土地なんです」と和敬さん。地域密着型のお店にしたいという思いから、住人が多いエリアで商店街がある場所が理想だったといいます。
「住んでいる人の日常となるお店にしたかったので、この場所はぴったりでした」と真由さん。

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カウンターからは、どっしりとしたタンドール(写真右端)のあるキッチンをのぞくことができます。タンドールとは、インドの伝統的な粘土製オーブンのこと。側面の壁に生地をはりつけてナンを焼くイメージがありますが、「マロロガバワン」ではビリヤニを炊いたり、肉や野菜を焼くグリルとして使っています。「タンドールで炊くと本場のようなパラッとしたビリヤニに仕上がるんです。野菜を焼くと驚くほど甘みが増します」と和敬さん。

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キッチンにはスパイスがずらりと並びます。「"インド料理を中心にしながら、インド料理にとどまらないスパイスを使ったおつまみが揃う飲み屋さん"がコンセプトです」と話す麻由さん。前菜などは、渋谷区のバル「vivo daily stand」で料理人やソムリエとして勤務していた麻由さんが担当しています。

お酒のアテにぴったりなスパイス料理

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ランチのみオーダー可能な「唐揚げ定食(ミックス)+キーマカレー」(1,630円)。20種類のスパイスを使ったジューシーな唐揚げ「チキン2020」と、ハーブ風味のさっぱりとしたササミの唐揚げ「ササミ2021」にキーマカレーとライス、油で揚げたパパドがセットになった定食です。

キーマカレーは、和敬さんが小学生の頃に家族と食べに行ったお店のキーマカレーの味をベースにしたもの。
「この味を求めて食べ歩いた先に見つけたのが、日野市のインド料理店『アンジュナ』でした。頼み込んで働かせてもらったんです」と和敬さん。
後に、「アンジュナ」のシェフも小学生の頃に訪れたお店のシェフも、同じ老舗インド料理店で修業していたことがわかったそう。その味をもとにしたカレーは、コクがありながらもやさしい味わいです。

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タンドールで焼いた「鉄鍋タンドールチキン」(880円)は、熱々の鉄鍋で提供される、おつまみにぴったりな一品。スパイスとヨーグルトでマリネしたチキンを香ばしく焼き上げています。添えられたトマトやズッキーニも、タンドールで焼くことで旨味が引き出されています。

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旬の野菜などを使った日替わりの「冷菜3種盛り」(815円)。この日は、ひよこ豆のスンダル(サラダ)、チキンピクルス、ニンジンのポリヤル(炒めもの)の3種類でした。チキンピクルスは、スパイスでマリネしたチキンを揚げ、さらにスパイスとお酢につけたもの。さっぱりとした味わいながらスパイスのコクがあり、お酒がすすむ一品です。スンダルもポリヤルも、インド料理のエッセンスと野菜のうまみが調和した味わいです。

年末年始には新メニューを発表

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店名の「マロロガバワン」の「マロロガ」は、和敬さんが以前参加していたタブラ(インドの太鼓)の演奏ユニット名。ヒンディー語の「マーロ」(リズムを刻む)と「ローガ」(人々)を合わせた造語で、「リズムを刻む人」という意味があります。「バワン」はヒンディー語で「家」という意味です。

新井薬師に近いことから、年越しと年始も開店し、店内と外のスペースを開放して持ち込みOKの空間にしているのだとか。参拝に来た近所の人たちで大変にぎわうそうです。
この期間に新しいメニューをひとつ発表するのも、常連さんたちが楽しみにする新年の恒例行事になっています。

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お店の入口には「お酒とスパイスおつまみのお店 We are not curry shop」の文字が。カレーだけにとどまらない、スパイスを生かした料理が並ぶ「マロロガバワン」。新井薬師前を訪れたら、スパイスのきいたおつまみとおいしいお酒を味わいに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

※価格はすべて税込
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