入口にはインパクト大な巨大タイヤが登場
「ブリヂストンイノベーションギャラリー」に到着してまず目に入ってくるのは巨大なタイヤ! 実はこのタイヤはただの飾りではなく、実際に金銀銅の採掘所で使われる鉱山車両用のタイヤなんです。そのサイズは直径402.2m、幅145.9m、重量5,223kgと圧巻の大きさ。ここまで大きいタイヤを製造する国内メーカーは、ブリヂストンが唯一という事実からも、世界最高レベルの技術を感じることができます。
本ギャラリーは、創業からこれまでの歩みや現在行っている事業活動、さらに未来に向けた活動などを2フロアで計4つのゾーンに分けて紹介されています。今回は森英信館長にギャラリー内を案内していただきました。
第一ゾーン「WHO WE ARE~挑戦の歩み」は、ブリヂストンの創業時からの歩みとDNAを感じてもらうエリア。1930年のタイヤ製造開始から現在までの歴史が時系列順に展示されています。初代のロゴや創業後初のタイヤなどの希少な展示が並ぶ中でも、大きなインパクトを放つのが、F1参戦時に実際にコースを走ったレーシングカーの展示。森館長は「F1への参戦がブリヂストンのタイヤの技術をより高める重要な契機になりました」と説明してくれました。
タイヤってなに? 仕組みにもっと詳しくなるコーナー
続いて2階にある第二ゾーン「WHAT WE OFFER〜モビリティ社会を支える」へ。ここはブリヂストンの"今"を紹介するコーナーとなっています。
クールな印象を放つ、近未来的な展示ブースの中で、まず目に入るのは大小さまざまなタイヤたち。一般的な自家用車用のものから、航空機や大きなトラックで使われる特別なタイヤなどが展示されています。展示されているタイヤは実際に手で触ることができ、用途ごとの構造や素材感の違いを体感できます。
展示室内のタイヤはクイズ形式になっていて、どの車に使われているタイヤなのか、シルエットから連想して楽しめます。全問正解を目指して挑戦してみましょう。
他にも、素材であるゴムからタイヤがどのように作られているのかが一目でわかるコーナーや、デジタルでつなぐソリューションサービスの紹介まで、ブリヂストンの幅広い製品や技術が日本社会を支えていることがわかる展示が続きます。
タイヤだけではない画期的なイノベーションを展開
タイヤの仕組みや用途などが一通り紹介されたところで、続いて向かったのが、第三ゾーンである「HOW WE CREATE〜創造と共創」。ここではブリヂストンが手掛けるスポーツ製品やロボット技術など、現在開発中のものも含めたイノベーションが紹介されています。
おとなもこどもも楽しめる体験コーナーも充実しています。ゴルフのスイングフォームを録画して骨格の動きと体重移動の流れを解析するコーナーや、ソフトロボティクスを用いたアーム型のロボットをUFOキャッチャーのように動かせるコーナーなど、タイヤだけではないブリヂストンの製品と技術力を感じることができるでしょう。
また、東京2020オリンピックの自転車競技日本代表が使用した競技用バイクも展示されており、その作りの精巧さは要注目です。
ブリヂストンが描く未来の架け橋
幻想的なLEDスクリーンを抜け、最後に辿り着いたのは、ギャラリーのラストを飾る第四ゾーン「WHERE WE GO〜新たなチャプターへ」。ここではブリヂストンが描く未来を感じ取れる、さまざまな最新テクノロジーが紹介されていました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)とトヨタ自動車が開発中の月面探査車用に使用される特別なタイヤや、道路上で充電ができる特別なバッテリーが搭載されたタイヤ、空気の充填が要らない次世代タイヤなど、今後の未来を作り出すさまざまなタイヤを間近に見ることができます。
「ギャラリーを通して、来館していただいた方には何かを感じ、学んでいただければ幸いです。特にこどもたちには"ゴムってこんなにおもしろいんだ"、"こんな技術もあるんだ"と少しでも興味を持っていただき、未来をともに創るパートナーになってほしいなと思います」(森館長)
圧巻のギャラリーでありながら、入館料はなんと無料。ギャラリーをわかりやすく解説してくれるガイドツアーも無料で利用可能です(予約制)。また、お子さまと一緒にお越しの際はオリジナルミニカーが作れるペーパークラフトや、タイヤへの理解を深められるクイズシートがもらえます。
遊べて学べる「ブリヂストンイノベーションギャラリー」は、家族で訪れても、気の合う仲間と訪れても、楽しめること間違いないでしょう。
※営業時間や体験内容は変更になる場合がございます。