明治後期の蔵を使った喫茶&古美術店

0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-013.a.jpgこちらでカフェと古美術店を営んでいるのは粕谷幸平さん・康子さんご夫妻。もともとは父親の代から60年以上続く青果店を継ぎ、飯能大通り商店街に店舗を構えていました。

0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-066.a.jpg8年ほど前に、好きなことをしたい!と思うようになり、趣味と実益を兼ねた骨董店を蔵の奥で始めたんです」と幸平さん。
青果は得意先への納品業務のみを残し、商店街の店舗を閉店。明治時代に建てられた実家の夫婦蔵(めおとぐら)の奥で、長年集めた骨董品と山野草のコレクションを販売する「古美術 草風庵」を始めます。

0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-081.a.jpg0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-028.a.jpgその後、表の蔵も修復・改装し、2年前に康子さんと二人で「蔵カフェ 草風庵」を開業しました。
一時は取り壊そうと思っていたほどボロボロだったという蔵が店舗仕様になるまで、改修は1年ほどを要したといいます。表蔵のカフェは家族や友人に助けられながら、自分たちで壁の塗装を行うなどして、手作りのお店を完成させました。アンティークの調度品が揃うレトロな雰囲気の店内で、新鮮な果物を使った自家製スイーツやこだわりのコーヒーを提供しています。

0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-054.a.jpg店内では市場で仕入れたばかりの野菜や果物の販売も行っており、青果店の名残も感じることができました。

0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-035.a.jpg

新鮮な果物がたっぷりのフルーツパフェで旬を味わう

一番の人気メニューは「季節のフルーツパフェ」(¥1,200)。パイナップル、スイカ、メロン、キウイ、さくらんぼ、いちごなど、一つひとつにしっかりとした甘みを感じられる新鮮な果物が12種類ほど贅沢に使われています。ベースとなるフルーツは決まっているものの、それぞれの旬や食べごろに合わせて中身が変化するそう。山盛りフルーツの中に隠れた自家製シャーベットは日替わりで、この日はいちじくのシャーベットでした。

0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-002.a.jpg0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-007.a.jpg夏場に人気の高い「果の華氷」(ミックスフルーツ・¥700)は生のフルーツとシロップをブロック状に凍らせ、かき氷のように削って作る涼しげな一皿。ふわふわの食感とみずみずしいフルーツの酸味が味わえます。
「この時期は桃やいちじくの華氷も人気ですね。季節ごとに旬の果物が変化するので、その時々のおいしいものを味わっていただきたいと思っています」と康子さん。

0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-009.a.jpg康子さんはこのお店を始めるために未経験から製菓を学んだという努力家です。パフェの他にも搾りたてのフルーツジュースやフルーツタルトが提供されており、旬の果物をたっぷりと味わえる品々と、そのリーズナブルな価格にも驚きます。
「最初はフルーツだけを食べたいというお客さまも多く、ご要望をお聞きしながら段々とパフェの形に落ち着きました。デザートが高値になることに抵抗があるのですが、果物屋が出すからには質の良いものを提供したいと思い、価格を抑えながらも新鮮なフルーツをたくさん使用しています」と話してくれました。

所沢「Kieido」の自家焙煎豆を使用したこだわりのコーヒー

幸平さんがハンドドリップで淹れるコーヒーは、所沢の名店「Kieido(キエイドー)」の自家焙煎豆を使用しています。カフェの開業にあたってコーヒーにもこだわりたいと考えた幸平さんは、「Kieido」の店主から直接コーヒーの淹れ方を学んだのだそう。すっきりとした口当たりのやさしい味わいで、コーヒーを目当てに来店するお客さまも多いといいます。

0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-020.a.jpg0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-073.a.jpg骨董好きの延長で集めたコーヒーカップは蔵のシックな雰囲気によく似合う「ノリタケ」のもの。お客さまの雰囲気に似合うカップをセレクトしているのだとか。どんなカップが運ばれてくるのかも楽しみの一つになりそうです。

0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-059.a.jpg0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-076.a.jpg

落ち着いた座敷席では金継ぎ教室も

1階のカウンターとテーブル席のほか、階段を登った2階には座敷席が広がっています。こちらも骨董品やアンティークの家具が並ぶ、どこか懐かしい空間。ここではカフェの定休日に幸平さんが金継ぎの教室も開いているそうです。

0715 轢ァ蟾晄ァ假シ亥ョ溘ユ繧吶・繧ソ・・210715t-025.a.jpg忙しい青果店から離れ、のんびりお客さまと語らいたいと思って始めたお店が今では大繁盛。なかなかのんびりできる時間が作れないのは、魅力的な空間とお二人の人柄に引き寄せられる人たちが多いからなのだと感じます。歴史ある蔵の温かい雰囲気でいただくスイーツとコーヒー、お二人のやさしい空気感に触れ、心まで満たされるようなお店です。飯能散策の際は、ぜひ足を運んでみてください。

※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格等が変更になる場合がございます。