ほっとできる空間でこだわりのセレクト雑貨を満喫
もともと埼玉県日高市に店舗を構えていた「cafe zakka Coma goma」は、お店の老朽化に伴い一度休業。縁あってこの場所を前オーナーから譲り受け、2019年6月から営業を再開しました。日高市にあったころから変わらず、店主の太田麻奈美さんがお一人で切り盛りされています。
「お店を始める前から友達がよく遊びに来てくれる家で、お酒のおつまみを作って振る舞うことが多かったんです。手料理を喜んでもらえるのがうれしくて、お客さまを招いている間に自然と腕が上がっていました」と、人を喜ばせることが楽しみだという麻奈美さん。彼女とのおしゃべりを楽しみに、多くのお客さまが訪れてきます。
テーブルや棚などの家具に加えて外看板まで、全て金属造形を生業とする夫・文悟さんの手によるもの。落ち着いた空間に一層温かみを加えています。
手作りの棚にはガラス作家の一点ものの食器や、鞄に帽子、手ぬぐいなど、麻奈美さんが自らセレクトしたさまざまな雑貨たちが並びます。麻奈美さんも大学で鋳造を学び、アクセサリー作りに取り組んでいたため、作家の友人も多いそう。セレクトのこだわりは「家にあったらいいな、と感じるものを集めています。毎日の生活をちょっと変えてくれるような、気分の上がるもの」と話す通り、どれも心ときめくアイテムばかり。
カフェと雑貨店を兼ねたお店を営む理由は、子育て世代に楽しんでもらうためだと言います。
「子育て中って、子どもを連れて出かけられる場所が少ないんです。お茶もしたいし、かわいい雑貨をゆっくり見たり、買い物もしたい。雑貨って見ているだけでも楽しいじゃないですか。忙しい中でも子育ての合間に一息ついてくつろいでもらえるようなお店を作りたいと思っていました」
自身も3人の子どもたちを育てた経験から、忙しいパパ・ママの気持ちに寄り添います。
地元の旬素材を生かした体に優しいランチ&カフェメニュー
お店の定番メニューは2種類のランチ。地元の野菜販売所に直接出向き、その時々の旬の食材を取り入れています。
毎日食べられる「バターチキンカレー」(¥900)は、肉や野菜を煮込んだお手製のスープとスパイスを使ったお店のオリジナル。スパイシーな香りに食欲をそそられます。食べやすいよう、辛さは控えめに仕上げているそう。
彩り鮮やかな「野菜たっぷりワンプレート」(¥1,080)は、仕入れた食材によって中身が変化する週替わりの気まぐれメニューです。この日は魯肉飯、なすの黒酢煮、ほうれん草のナムルなど、8種類を盛り合わせ。酸味や甘味のバランスがよく、お皿の中でおかずが混ざり合っても楽しめる味付けになっています。
ケーキも定番と季節メニューの2種類が用意されており、カフェのみやテイクアウトの利用もOK。友人たちに振る舞っていた中でも特に好評だったという「かぼちゃのチーズケーキ」(¥400)をレギュラーメニューに採用しました。「コーヒー」(¥450)は隣接する日高市にある「CAFE SORTE」の焙煎豆を使用。注文を受けてから一杯ずつ豆を挽くので、お店いっぱいに豊かな香りが広がります。
飯能はものづくりを行う作家が多い街。「Coma goma」でも、そんなアーティストたちを招いたイベントを不定期で開催しています。「音楽のライブや作家さんの作品展をこれからもっと企画したいですね。作家さんの発信の場やお客さまとの交流の場として、今後も続けていきたいと思っています」と麻奈美さんは話してくれました。お店同士や地域の方々との交流が深まり、飯能の街はこれからますます盛り上がっていきそうです。
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