創業から40年を迎えた製パン店

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「紳士的にしっかりとパンをつくりたかった。だから『英国屋』ってつけたんです」と店名の由来を話す店主・鶴澤直輝さん。お店を始めたのは今から40年前だ。こどものころから何かをつくることが大好きだったという鶴澤さんは、サラリーマン生活をしばらく送った後に、一念発起して製パン店を目指すことになった。

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「パンはいろいろな種類を作ることが求められるでしょ。つくることが好きだから、やり甲斐があると思ったんです」。  

暑すぎず、寒すぎない春や秋には60〜70種類のパンが所狭しと並ぶ同店。飯能生まれ、飯能育ちの鶴澤さんが大事にしているのは、この街で愛される味。鶴澤さんいわく、「自分が食べた時に『これだ』と思う味。直感的なものでしかないですが、パンも具もしっかり味わいがある」ということだ。

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「毎日食べても飽きないパン」を目指して

味の決め手は、上砂糖と塩のバランス。そして国産のバターをたっぷりと使うことだという。たとえば、創業以来変わらぬ「食パン(1本780円/1斤260円)」は、毎日食べても飽きないパンを目指し、つくり続けてきた看板パンのひとつ。焼きたてを味わえば、ふわりと柔らかいが、しっかりと味が詰まっていて、思わずもう一枚と手が伸びる。

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パンの香りと食感、粒あんのバランスのよさが光る「小倉あんぱん(150円)」、卵、牛乳から手づくりするカスタードクリームが懐かしい「自家製クリームパン(180円)」も、創業時からの味。店主の考えが反映されているパンだ。

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人気の生クリーム系パンは気温が下がってから

「10種類パンを作って1つヒット作が出ればいいほう。大変なんですが、やっぱりつくり甲斐がありますね」。

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食べた時の生地と具のバランスを大切にし、ひとつひとつ丁寧に手づくりしている「英国屋」。数ある人気パンの中でも、ヒット作が「ミルクボール(340円)」だという。バターをふんだんに使ったデニッシュ生地に、自家製生クリームをたっぷりと詰めた一品。残念ながら、取材に訪れた8月は暑すぎて生クリームが溶けてしまうため製造はお休み中。気温が下がってくる10月頃から春先にかけて店頭に並ぶので、ぜひ味わってほしい。 

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※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格等が変更になる場合がございます。