山遊びを楽しむ人たちにとっての待望の拠点
東飯能駅東口を出て左手にまっすぐ進むと、羊のイラストが目印の黒いトレーラーハウスが見えてきます。ここが今回訪れる「BeeeBeee」です。
飯能周辺は都心からのアクセスがよく自然も豊かで、ハイキングやロードバイク、トレイルランニングの愛好者で賑わうエリア。「BeeeBeee」はそんなアウトドアスポーツを楽しむ人々のための施設です。
オーナーの冨田陽治さんはトレイルランニング歴10年のランナーで、会社員時代から奥武蔵エリアでよくトレーニングをしていたそう。「山遊びを楽しむ人にとって、奥武蔵エリアはコースのバリエーションが豊富で魅力的な場所。でも、シャワーが浴びられたり荷物を預けられたりするような施設がなかったので、そういったサポートを行うためにこの施設のオープンを決めました」と冨田さんは話します。
店内にはシャワー室が3つあり、山遊びの後に汗を流すことができます。ハイキングやトレイルランニングに必要なアパレル用品、補給食、テーピングなどの物販も行っています。
また、「BeeeBeee」ではイベントも開催。ハイキングやトレイルランニングの魅力をより多くの人に知ってもらうため、初心者向けの講座やパーソナルトレーニングも行っており、山遊びを楽しむためのルールやマナー、走り方のコツなどのレクチャーが受けられます。
※イベントは予約制です。詳細はWebサイトをご確認ください。
自家製&地元食材のランチメニューと絶品果実酒
「BeeeBeee」の店内には飲食スペースもあり、昼はランチができるカフェとして、夜はバーとして営業中。「この施設を通じて、山遊びを楽しむ人たち同士のつながりを作りたい」という冨田さんの思いが込められています。
飲食メニューの担当は、アスリートフードマイスターの資格を持つヨッシーさん。地元の素材を使った自家製メニューがラインナップされています。
ランチメニューは日替わり。取材に伺った日は「自家製チャーシュープレート」(990円)をいただきました。味が染み込んだチャーシューは八角がアクセントになり風味豊かで、白米との相性が抜群。サラダが添えられているところもうれしいポイントです。
「バスクチーズケーキ」(380円)は地元の方に人気のメニュー。しっとりとした濃厚な食感とクリームチーズのほどよい甘さが口の中で溶け合い、コーヒーによく合う一品です。
カウンターに並ぶ色とりどりの瓶は、ヨッシーさん手作りの果実酒&シロップ。季節ごとにラインナップは変わるそうですが、取材時には梅やレモン、シークワーサーなど5種類が並んでいました。梅酒に使われているのは、越生で生産された「白加賀」という品種。梅本来の香りを味わえるロックでいただくのがおすすめだそうです。
「最近は若いお客さまも増えているので、バルメニューにも力を入れていきたいです。今はアヒージョを開発中なんですよ」とヨッシーさん。今後の展開も楽しみです。
「BeeeBeee」から生まれる、人と人との出会い
海外大会への出場経験もある冨田さんは、トレイルランニングを通じたさまざまな出会いを大切にしているといいます。
「フランスのトレイルランニング大会で出会った日本人の方は、昨日も『BeeeBeee』に来てくれました。同じレースで戦った選手同士の絆は強いと思います。この店でも、そんな出会いが生まれたらうれしいですね」。
山遊びをする人はもちろん、これからトレイルランニングを始めたい人も、もちろん地元の人も。出会いを大切にする冨田さんがつくる「BeeeBeee」に、ぜひ訪れてみてください。
※価格はすべて税込。
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