約300種類が自生する広大なハーブの森
「薬香草園」は、全国約100店舗に及ぶ直営店を構える「生活の木」が運営する施設。同店の掲げる「ハーブによってもたらされる、自然・健康・楽しさのあるライフスタイル」を体現したスポットです。
「薬香草園」の総面積はなんと約12,000平方メートル。野球場がすっぽりと収まるスケールです。そのうち約6,500平方メートルを超える敷地がハーブガーデンになっており、メディカルハーブ(薬草)をはじめとした200~300種のハーブや花、香木が自生しています。
斜面上に段状につくられたガーデンは「薬香草の丘」「ヒーリングの丘」「蒸留実験ガーデン」の3つに分かれています。
「薬香草の丘」には、敷地内に「WOMEN」や「SLEEP」「RELAX」「AFTER5」などの木札がところどころに立っています。これは用途別にハーブのカテゴリを示すサイン。「WOMEN」の花壇には、セージやレッドクローバー、ラズベリーリーフなど女性にうれしいハーブが植えられています。
さらに上へと登っていくと「ヒーリングの丘」にたどり着きます。こちらは色とりどりの草花が美しいガーデン。ハーブの中でも特に香りのよい品種が集められ、ふんわりと漂う草花の香りに癒やされます。
もっとも標高が高い位置にあるのが「蒸留実験ガーデン」。ここではローズマリーやラベンダーなどのハーブが栽培されています。
「蒸留実験ガーデン」で収穫したハーブは、エッセンシャルオイルとフローラルウォーター(芳香蒸留水)を抽出する「ハーブ蒸留室」で活用されます。定期的に開催している蒸留体験講座では、見学や化粧品づくりが体験できます。
プロに相談しながら苗を選べる「メディカルハーブハウス」
丘へ向かう途中には「メディカルハーブハウス」というガラス張りの建物があります。ここではハーブや花の苗、土や肥料を販売しています。
「生活の木」最大級の品揃えを誇るショップ
ガーデンでハーブの魅力を満喫したあとは、ショップへ立ち寄るのがおすすめ。「生活の木」の中で最も規模が大きい店舗で、ラインナップも充実しています。
ハーブティーは一般向けのほかに業務用の大容量のものも取り揃えています。エッセンシャルオイル(精油)やその香りを拡散させるアイテムのディフューザー などは飯能店でしか扱っていないメーカー品やオリジナル商品もずらり。
一番人気の「薬香草園の風」(10ml 1,650円、30ml 3,520円)は、「薬香草園」のガーデンをイメージしてつくったオリジナルのブレンドエッセンシャルオイル。香りを試してみると、先ほど訪れた丘の上の景色がよみがえるようです。
おみやげ品としておすすめなのが、手づくり化粧品工房「ハンドメイドギルド」でひとつひとつ手づくりした石けん。写真左上の「ヒーリングシトラス」(715円)は、ほのかな柑橘系の香りとともに甘さも感じる人気商品です。写真右下の「ラベンダーアクアマリン」(990円)は、ラベンダーの香りに癒やされる期間限定ソープ。季節によって種類が異なるので何度訪れても新しい発見があります。
毎日焼きたて! ハーブが入った絶品自家製パン
ガーデンを望む場所にはイートインのできるベーカリー工房もあります。ここではハーブやスパイスを使ったオリジナルパンを製造しており、午前10時のオープンとともに出来立てを求めてパン好きが集まる、隠れた名店です。
ベーカリー工房で人気のパンがこちら。
「スイートソフト」(ハーフ324円、写真右上)はほんのり甘くてやわらかいロングセラー商品。「鶏肉とハーブチーズのサンド」(486円、写真右下)はパセリ、チャイブ、ローズマリーを練り込んだオリジナルのハーブチーズが絶品で、ジューシーな鶏肉との相性がぴったりです。「のらぼう菜のパリジャン」(248円/写真左下)は飯能市周辺で栽培されているのらぼう菜を生地に練り込んでおり、茎のほのかな甘みが印象的な春の季節限定のパン。「カモマイルのメロンパン」(281円、写真左上)はカモマイルがすっきりと心地よく香ります。
3月から10月までの期間限定で、ソフトクリーム(378円)も販売。フレーバーはバニラ、ラベンダー、ミックスの3種類です。人気のクラフトコーラ(324円)はハーブ入り。すっきりとした味わいで暑い日にぴったりの一杯です。
敷地内はどこもハーブやお花の香りに満たされていて、癒やしのひとときを過ごすことができます。一日をかけてゆっくりと楽しめるスポットです。
※価格はすべて税込。
※営業時間、販売商品、価格などが変更になる場合がございます。