創業50年以上。昔ながらの味にファンが集まる

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遠くからでも目立つかわいらしいトラの看板が「TORAYA」の目印。50年以上前に創業したこちらは、加藤さん一家が親子2代で続けています。

昔は、飯能に3軒あったという「TORAYA」。フランチャイズがなかった時代に、知人同士で店名やロゴなどを揃えて営業したのがはじまりだそうです。メニューの内容や料理は各店の店主がそれぞれ決めていたため、同じのれんでも店舗ごとに味やサービスが異なっていたとのこと。現在残っているのはこちらの1軒のみですが、変わらぬ味を守り続けています。

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加藤さん一家がもともとお店を構えていたのは飯能市六道。実はその店舗が2021年に火事になり、しばらく休業していたそうです。その後、2022年6月に現在の場所に移転し、仮店舗という形で再オープン。ファンの方々にとっては待望の再開となりました。

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現在のお店はウッディ調の内装で、テーブル席とカウンターがあり、喫茶店のような落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

カレーはベースが4種類。1皿500円~の良心価格で提供

トラヤの人気メニューといえばカレー。まず驚くのは、1皿500円~というお財布に優しい価格帯です。
カレーはベースが4種類。王道の「カレーライス」(500円)は、豚ひき肉ベースにタマネギ、ニンジンなどを加えた、日本人にいちばん親しみのある味わいです。「ビーフカレー」(600円)は牛肉ベースの欧風カレー、「シーフードカレー」(780円)と「ナスとシメジのカレー」(750円)は女性に人気だそう。いろいろな組み合わせを試しながら好きな味を見つけるのも楽しさのひとつです。

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幸せにお腹を満たしてくれるのは、カレーにドリンクとサラダが付くカレーセットです。写真はボリューム満点な「カツカレーセット」(1250円)。オーダーしてから揚げるサクサクのカツがジューシーで、カレーとよく合います。他にも「カラ揚げカレー」や「ハンバーグカレー」なども人気です。

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通好みなのが、30種ほどのスパイスを調合して作る「スパイスカレー」(辛口780円、大辛830円)です。辛口と大辛を選べますが、辛口でも汗が出るほどの辛さ。ターメリック、カルダモン、クミンなどのスパイスの香りが広がる、インド風のカレーです。

カレーはプラス150円で大盛りも用意しているそう。大盛の場合はルーをポットにめいっぱい注ぐというのにも、お店の愛情を感じます。

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カレー以外に、昔懐かしい「スパゲティナポリタン」(600円)やドリア、ピザ、サンドウィッチなどのメニューも並びます。サイフォン式で淹れる濃く香り高いコーヒーをはじめ、ミルクセーキやカクテルなどのドリンクも充実しているので、シーンに合わせていろいろな使い方ができそうですね。

変わらぬスタイルでブレずに続けていきたい

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飯能で50年以上お店を続けているため、小さなお子さまから年配の方まで、お客さまの年齢も幅広いそう。
「お客さまがいなかったらお店は成り立ちません。リピートして来てくださっている常連さんも、初めて来てくれる方も、どちらもとてもありがたく、いつも感謝しています。これからも味もスタイルもできるだけ変えずにいたいですね。このスタイルでブレずにやっていくつもりです」と、店主の加藤恵一樹さんは語ってくれました。

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いつかは元あった場所でお店を再開したいという夢も持っているそうです。場所を変えても、変わらぬ味とノスタルジックな雰囲気はそのままに、これからも世代を超えてファンを魅了するお店でい続けてくれるでしょう。

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