製パン歴約20年!自らのパンを追求し続ける
「Lycka」代表・木村光男さんが初めてパンをつくったのは、農業高校の授業だった。パンづくりへの興味が沸いた木村さんは、ベーカリー店への就職を決める。働き始めてから数年が経ち仕事にも慣れてきたころ、指示されたことをこなすだけでは物足りなくなり、製パンの講習会に通うようになった。食べ物についての知識を得ていくなかで、自分がつくりたいのは「お客さまに安心して食べてもらえるパン」だという、パンづくりの主軸が見えてきた。その後都内のホテル等でパン職人として従事しながら自らのつくりたいパンを追求し続けること約15年、まずは2014年6月に自宅の厨房でつくったパンを販売するところからスタート。多くの人からの後押しもあり、2018年12月、新たなスタートとして、狭山市に「Lycka」を開店した。
食品添加物不使用・手ごね・自家培養酵母でつくる絶品パン
「Lycka」のパンの特長を木村さんに伺うと、市販のイーストは使用せず、全て自家培養酵母というこだわりだ。約5~7日かけてオーガニックレーズンと水と糖分で酵母を起こしたものを使用することで、レーズン由来の自然な甘みと風味を与え、クラストには香ばしさが加わる。混ぜるときはミキサーでなく、すべて手ごね。じっくりとこねた種を一晩低温発酵させることで素材の味を感じやすいパンに仕上げている。 小麦粉やライ麦、砂糖などの原材料も極力オーガニック製品を使用し、野菜は自然栽培や無農薬、ハムなどの肉類も食品添加物を含まない飼料で育てられたものに限定している。自家培養酵母・手ごね・食品添加物不使用......これらすべてを実現するのは時間的にもコスト的にも容易ではないだろう。そう伝えると「当たり前のことをしているだけで......」と木村さん。「食品添加物は店側にとって都合が良いだけなので、使用しないのが当然のことだと思っています。安心して召し上がっていただけるものをご提供したいんです」とさらりと語る。
そんな「Lycka」のなかでも人気なのが、山型食パンである。手に取ると、ずっしりと重量感がある。この重みは、添加物を使って膨らませていない証とも言えるだろう。もちもちとしていて食べごたえがあり、噛むたびに程よい素朴な甘みを感じる。
また、メロンパンは卵不使用のため、卵アレルギーの人でも安心して食べられる。メロンパンは添加物が入っているとパン生地が膨張して中に空洞ができることが多いが、同店のメロンパンには空洞が無い。これも無添加の表れと言って良いのではないだろうか。
イースト不使用ではつくるのが難しいクロワッサンも人気商品だ。3日間発酵させて熟成させることにより、サクサク感としっとり感がうまく調和したクロワッサンに仕上がっている。
島忠ホームズ所沢店でも販売!ファン増に期待
島忠ホームズ所沢店、トコトコスクエア店のわくわく広場ホームズにて「Lycka」のパンを販売している。また、入曽地域交流センター内の
カカ食堂さんでも週2回、150円サイズのものを5品のみの販売している。コンビニやスーパーに並んだパン裏側の原材料を見てみると、添加物がぎっしりと書かれている。これを見て良しとするか否かは、それぞれの価値観でしかない。しかし、例えば大切な人に贈るものと考えると、やはり安心安全なパンを食べてほしいと思う人が大半なのではないだろうか。 島忠で「Lycka」を知って来店されるお客さまも多いそうだ。 こだわりにこだわってつくられた同店のパンは、今後ますます多くの人に愛されるだろう。
「Lycka」とはスウェーデン語で「幸せ」という意味。代表・木村光男さんの想いがこのお店に大いに詰まっている。
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