元パティシエが作るかき氷専門店
「これがかき氷」は2017年のオープン以来注目を集めているかき氷の専門店です。整理券を求めて並ぶ人も多く、この日も開店後は即満席に。
代表の吉田正さんは洋菓子作りに勤しんでいた元パティシエ。開業のきっかけとなったのは、音楽フェスなどの野外イベントだと言います。
「イベント事業に携わる兄から、独自性のあるかき氷屋をやりたいと出店を頼まれて、天然氷や生のフルーツ、製菓の材料などを使ったかき氷の販売を10年ほど続けていました」。
イベントで評判となったかき氷はデパートの催事などにも招かれ、そこで好評を博したことから、かき氷専門店として実店舗を立ち上げることになりました。店舗を構えるのは吉田さんの地元・新座市からも近く、観光地として多くの人が行き交う川越の街を選びました。
こだわりの天然氷と濃厚シロップのかき氷は絶品
「これがかき氷」の氷には、南アルプスの天然水から作られた天然氷が使われています。天然水は自然の寒さで時間をかけてゆっくりと凍らせた希少な氷。純度や硬度が高く溶けにくいので、薄く削ることができ、ふわふわとした食感が楽しめます。
常時20種類ほどあるメニューの中で圧倒的な人気を誇るのは、徳島県産のいちごを使用した「生いちごみるく」(¥1,400)。口溶けの良いふわふわの氷にいちご果肉と濃厚なシロップ、ジャージー牛のクリームと牛乳で作った練乳エスプーマがたっぷりとトッピングされています。
いちごそのものの味を感じられる程よい酸味のシロップは、エスプーマのやさしい甘さとも相性抜群。食べ進めた後に追加でかけられるソースが付いているのもうれしいポイントです。
吉田さんに素材選びのポイントを伺うと、「氷が溶けて薄くなってもシロップが負けないように、果物はどれも味の濃いものを選んでいます」と教えてくれました。「三ケ日みかん」(¥1,200)は収穫後に一定期間寝かせて酸味を抜くことでコクを出し、みかんそのもの味わいを引き出しているのだそう。
思わず写真に撮りたくなる可愛らしいビジュアルも楽しみのひとつ。お隣のお客さまたちはそれぞれ異なるメニューを頼んでテーブルをカラフルに彩っていました。
川越ならではのオリジナルメニューも
定番のフルーツ以外には、河越抹茶「清」を使用した「河越抹茶みるくと白あずき」(¥1,400)や、川越の地酒「鏡山 純米吟醸」のシロップに酒粕を使った甘酒風クリームを添えた「鏡山」(¥1,100)など、川越らしさを表現したメニューも提供しています。そんな独自の川越メニューの中でも特に人気なのは、「富の川越いも」(¥1,200)です。
三芳町産のさつまいも「富の川越いも」を焼き芋にしてペースト状にし、アングレーズソースと合わせたなめらかなシロップは、さつまいもの風味がしっかりと感じられる上品な味わい。トッピングのさつまいもは甘辛く煮付けた大学芋風の味わいでアクセントを加えます。さらに、別添えのカシスソースをかければ味の変化を楽しむことができます。
「カシスを合わせることが多いモンブランのイメージで作りました」と吉田さん。パティシエならではの着想がかき氷にも生かされています。
期間限定メニュー&テイクアウトも楽しめる!
2020年からスタートしたというテイクアウト販売も好評。紙製の器は畳めてかさばらず、和風で可愛らしい見た目も川越の街歩きにぴったり。販売されている全てのメニューを持ち帰ることができます。
「これがかき氷」では、店名の通り「これぞかき氷!」と誰もが思い描く理想のかき氷の形をベースに、さまざまなメニューを開発し続けています。これまでに登場した限定メニューは、バラやすみれ、ピスタチオ、野いちご杏仁、カッサータなど幅広いラインナップ。限定メニューに定番化の予定はなく、その時限りの提供になるので、気になるメニューを見つけたらぜひ機会を逃さないように足を運んでみてください。新作情報が配信されているお店のインスタグラムも要チェックです。
※価格はすべて税込
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