やってきたのは、新宿線「本川越駅」から徒歩10分。蔵造りの建物が立ち並ぶ「一番街」の大通りから横道に入ったところに、トルコ雑貨とトルコランプの専門店「トルコバザール」があります。

turkey_1.jpgトルコランプ作りを教えてくれるのは、店主のココズ・ムラットさん。2012年に来日したココズさんは、日本語がとても上手。

turkey_2.jpgまずは、ランプの柄を選びます。「2階に展示している中から、作りたい柄を選んでください」とココズさん。

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階へあがってみると、部屋いっぱいにトルコランプが輝いていました。藤本さんは「別世界みたい...」と目を細めます。

turkey_3.jpgturkey_4.jpgトルコランプは、ガラスのシェードをモザイクガラスやビーズで装飾した華やかなランプ。三角形やひし形にカットしたモザイクガラスをつなげて、星型や花、帯状などの模様を作っていきます。

初心者に作りやすい柄は「星型」「横の帯状」「縦の帯状」。藤本さんは、星型と縦の帯状を組み合わせることにしました。

turkey_5.jpg柄を選んだら、次は色選び。ココズさんが、色とりどりのモザイクガラスを作業台に並べてくれました。モザイクガラスはトルコから取り寄せたもの。職人が手でカットしているので一つひとつ形が違い、それがトルコランプ独特の雰囲気を醸します。

ココズさんは、たとえば、秋冬は黄色やオレンジなど暖色を取り入れて温かいイメージに。春は新緑の緑。夏はブルー系で涼やかに...と「季節感を出すのもいい」とアドバイス。

また、青と黄のような反対色や、濃い色と淡い色を組み合わせて色のメリハリをつけると、光が映えるそうです。

turkey_6.jpg2階で見たときにきれいだったから」と、藤本さんは青系のランプを作ることに。次に、星の型紙にモザイクガラスを並べて、模様を作っていきます。

turkey_7.jpg藤本さんは、様々な色の組み合わせを試しながら、少しずつ形にしていきます。この過程は何度でもやり直しがきくので、みなさん「ああでもない、こうでもない」と、夢中になって取り組むそうです。

turkey_8.jpg星の周りにモザイクガラスをさらに足していくと、花の形に。

「三角形をつないでいくと、色々な模様を永遠に作っていくことができます。面白いでしょ(笑)」とココズさん。

turkey_9.jpg次はガラスのシェードに、型紙に並べた通りにモザイクガラスを貼り付けていく作業です。モザイクガラスを貼る部分に接着剤のシリコンを塗り、一つひとつ慎重に貼っていきます。このとき、星の中心をずらさないように気をつけると、バランス良く仕上がります。

turkey_10.jpg「上手!職人になれますよ()」藤本さんの手つきを見て、ココズさんが褒めてくれました。

柄ができたら、次はビーズで隙間を埋めていきます。ビーズも、何色でも自由に選ぶことができます。

turkey_11.jpg選んだ色のビーズを容器の中でブレンドしたら、スプーンですくって、隙間に万遍なくかけていきます。こうして隙間をビーズで埋めると、明かりを点けていないときも見た目がきれいになります。

turkey_12.jpgturkey_13.jpg一面に貼り終えたら、作業はいったん終了。この後、お店で一晩乾燥させて、ココズさんが石膏で隙間を埋める仕上げ作業をします。石膏で埋めることでランプが補強され、さらに、電球の光が遮断されるためモザイクガラスの光が際立ち、より美しく輝くのです。完成品は、お店から自宅に発送してくれます。

turkey_14.jpg「最初に思っていたのと全然違う仕上がりになりました(笑)。最後までどうなるかわからないのが、面白いですね。子どもたちを連れて、また来たいです!」と藤本さん。

turkey_15.jpg「世界に一つ、自分だけのキラキラを作るのは楽しい」とココズさんは言います。お客様の中には、母親が結婚する娘へ、男性が恋人のために...など、大切な人への贈り物として作りに来る方も多いそうです。

自分のため、誰かのために。美しい光を放ち、心を和ませてくれるトルコランプを作りに、川越を訪れてみませんか?

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