小さな窯がたくさん並ぶ、手焼きせんべい体験専門店
「十人十色」は、まさに手焼きせんべい体験の専門店。予約なしで当日ふらりと訪れることができます。
お店の大きなガラス窓には、「焼いたせんべいの大きさによって成績表がつきます」と書いてあります。はたしてこれはどういったことなのでしょうか?
「何をするにしても、上手にできたら誰かに自慢したいですし、見てもらいたくなるじゃないですか。せっかく体験という思い出を作っていただくのですから"証"を残してもらえたらと、成績表をお渡しすることにしているんです」と話すのは、藤田佳久さん。「十人十色」の店長です。
「十人十色」の成績表は5段階に分かれていて、大きさによって評価が変わります。見習い、新人、ベテラン、名人、超人という独特のランクが設けられていて、まるでせんべい職人が昇格試験に挑戦するかのようです。
一人ひとりがじっくりとせんべい作りに専念できるように、店内には小さな窯がたくさん並んでいます。手焼きせんべい体験の所要時間はおよそ10分。超人を目指して、いざせんべい作りに挑戦です。
チャンスは3回、まずは「超人」のお手並みを拝見!
店頭で参加費用の600円を支払うと、小さなカゴに入った薄い3枚のプレートのようなものが手渡されます。これがせんべいの生地。白がしょうゆ、ピンクがえび、緑が枝豆味です。
※店頭に成分表が用意されています。生地にアレルギー成分が含まれている場合は変更が可能なので遠慮なくスタッフの方にお伝えください。
まずは超人・藤田さんに、器具の使い方やおいしい焼き方をレクチャーしてもらいます。
① 器具に生地を差し込み、窯の中へ。
② 火にあてると形が変わっていきます。
③ 反ったらひっくり返し、これを何度か繰り返します。
④ ぼこぼこと形を変えながら徐々に大きくなっていきます。
大きく広がりきったら完成です。さすが超人、丸くて大きいおいしそうなせんべいに焼き上がりました。
いよいよせんべい焼きに挑戦!
せんべいが焼き上がるまでの流れを確認した後、いよいよ挑戦です。厚手の軍手を2枚重ねで装着したら器具に生地をセットします。
① 緊張しながら生地を窯の中へ。
② ふわっと反り上がったところで生地を裏返して再度窯の中で焼いていきます。
③ あれ? 藤田さんのようにきれいに反っていきません。むしろ丸く縮こまっていくようです。
④ それでも諦めずに裏表と焼いていき、少し持ち直しました。
焼いた1枚目のせんべいがこちら。とても小さなせんべい。しかも形が独創的です。
藤田さんが焼いたのが真ん中のせんべいで、右は取材スタッフが焼いたもの。大きさも形もまったく違います。
諦めずに2枚目、3枚目と焼いていくと徐々に感覚がつかめて、大きく広がっていくようになりました。写真左は最も大きく広がった枝豆味のせんべいですが、欲張って火に近づけすぎたら焦げてしまいました。
結果はいかに!? 大きく焼けたせんべいを格付ランキング
3枚のうち最も大きく焼けたせんべいを袋の一番上にのせて審査員のもとへ。藤田さんお手製の計測紙よりもせんべいのほうが上回っていれば基準をクリア。今回は「名人」の評価をいただきました。
せんべいの入った袋には証明書を貼ってくれます。証明書の裏にも熱いメッセージが書かれていますのでお見逃しなく。
「わたしが焼いたせんべいです!」という無料でいただけるオリジナルの袋に入れてもらい、終了です。心を込めて焼いた自信作のせんべいです。町行く人たちにも自慢しましょう。
持ち帰ったせんべいを味わってみると、さくさくとした食感が楽しく、しょうゆやえびの風味も豊か。食べておいしく、作って楽しく。川越観光の思い出に「超人」をめざして手焼きせんべいに挑戦してみませんか。
※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格等は変更になる場合がございます。