LINEで送る関東で唯一の"ココア専門店"が川越に！
「本川越駅」蔵のまち口（東口）から駅前の大通りを北に歩き、連雀町の交差点を左折して進むと、ターコイズブルーのドアが印象的なかわいらしい一軒家が見つかります。この「小さなココア屋さん ここ和」は、金・土・日と祝日の週末限定でオープンするココアの専門店。全国にたった２店舗しかない専門店のうちのひとつです。
長年川越で暮らす店主の太田さんは、2019年に『ここ和』をオープンしました。店名は「ココア」と「ここでつながる人の"和"」をかけて名付けたのだそう。
「川越はカフェの激戦区。おいしいコーヒーや紅茶が飲めるお店は他にもたくさんありますが、ココアの専門店はまだ誰もやっていないので、面白そうだなと思い挑戦することにしました」
開業にあたってリノベーションされた一軒家は、建築士でもある太田さんが趣向を凝らした、ナチュラルで安らぎのある空間です。
「お客さまが落ち着いてくつろげるよう、店内は淡いブルーグレーや白を基調にしています。照明によってできる壁の陰影や歪みのあるアンティークガラスなどを活かして、心地よいゆらぎを演出しました」
ココア×フレーバーのマリアージュを楽しむ
ココアのバリュエーションは10種類ほど。イベント用や期間限定、裏メニュー（！）も含めれば20種類にもなるそうです。
今回は看板メニューの「大人のココア」（500円）を、お得なケーキセット（800円）で注文しました。
小鍋でじっくり練り込まれたココアに、65℃に温めた牛乳を加えなじませます。温度が高すぎると牛乳に膜が張ってしまうので、少しぬるめにキープするのがコツなのだそう。店内にはココアの豊かな香りが広がっていきます。
ココアとケーキの組み合わせはなんともフォトジェニックです。「大人のココア」は一般的なココアよりも濃厚で、ココアそのものの味わいをしっかり楽しめるのが特徴。まろやかな甘みと豊かなコクが感じられる、贅沢な一品です。
「原材料のココアパウダーは酸味や苦味が少なく、口当たりがまろやかなものを選んでいます。添加物を使わず、甘味もきび砂糖と純はちみつを使っているので、ふわっとやさしい甘さが特徴です。甘さを引き立てるために少しだけ塩も加えているんですよ」
選べる３種類のケーキのうち、今回はバスクチーズケーキをチョイス。なめらかで濃密な味わいで、生クリームとチーズのコクがココアによく合います。
「チョコバナナココア」（580円）は、ベースとなる「大人のココア」にバナナフレーバーを加え、ホイップクリームとチョコソース・バナナチップスを乗せた少し甘めの一品。チョコとバナナが相性抜群で、バナナチップスのサクサクした食感も楽しめます。
「ココアはあまり主張しすぎないので、シロップやフレーバー、リキュールなどとのマリアージュが楽しめるんですよ」と太田さん。紅茶と合わせた「ロイヤルミルクティココア」（580円）や、チョコミントをイメージしたさっぱり味の「ミントココア」（580円）、フランボワーズの酸味で甘さを引き立てた「いちごのココア」（600円）など、変わり種のココアメニューが並びます。
ココアというと冬のイメージが強いですが、ほとんどのメニューがホット／アイスを選べるので、暑い季節にはアイスドリンクもおすすめです。ドリンクをテイクアウトして川越散策のお供にするのも人気なのだそう。
日々を豊かにしてくれるおいしいココアを自宅でも
「ココアは食物繊維やポリフェールなどの成分を豊富に含み、スーパーフードともいわれています。健康にいいのはもちろん、"幸せホルモン"のセロトニンを分泌させる効果もあり、とてもくつろげる飲み物なんですよ」と、ココアの魅力を語る太田さん。
「ここ和」ではドリップパックの販売も行っているので、おいしいココアを自宅でも楽しめます。「ドリップパック 大人のココア」（バラ240円）は香りづけにシナモンパウダーを加え、はちみつの代わりに黒糖を使用。「ドリップパック ホットチョコレート」との飲み比べセットもあります。
「家でココアを淹れるときのポイントは、最初に少量のお湯でしっかり練り込むこと。練れば練るほどコクが出ておいしくなります」と太田さん。
「私たちがココア作りでめざしているのは『毎日をちょっと豊かにすること』です。休日に丁寧にココアを淹れてじっくりと味わう、そんな豊かな暮らしをココア作りでお手伝いできれば嬉しいです」
ココア好きなら一度は訪れたい専門店。一人でも友達とでも、自分へのご褒美においしいココアを飲みに行ってみませんか。
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