生まれ変わった"長屋"の一角にあるカフェ食堂

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着付け教室やギャラリー、工房などが多数入居する「喜多町弁天長屋」。作品展示や販売のお店が多いのは、この長屋が「川越のアート・ものづくりの発信拠点」の場となることを目指しているからです。

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「トモリ食堂」は、そんな「喜多町弁天長屋」の1階東端にあります。入口の引き戸にかかっている大きなしゃもじが目印です。

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中へ足を踏み入れると、グレーで統一された壁と床に、ウッド調のテーブルや椅子が並びます。昭和にタイムスリップしたような長屋の外観とは対照的な、現代風のおしゃれな空間が広がっていました。

「お客さまにとってはせっかくの外食の機会。自宅とは違った『特別感』が漂うようにレイアウトしました」と話すのは、お店を一人で切り盛りする田代友里さん。
田代さんはかつて護国寺で「トモリカフェ」を開いていましたが、川越に移転し、2021年7月に「トモリ食堂」をオープンしました。店名の由来は、「お店に来たことで心に小さな灯りが灯るような、ホッとした気持ちになってほしい」という思いから。田代さんのお名前である「友里」にもかかっています。

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「昔からお世話になっていて、私がカフェをオープンするきっかけとなった陶芸家の方に、川越のこの物件を教えてもらったんです」と田代さん。そのつながりからか、お店の入口付近には陶芸家の作品が並んでいます。

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また、店の奥には本棚があり、小説や漫画が並んでいます。「私の好きな本を置いているだけなので、頭の中をのぞかれているようで恥ずかしいですが......(笑)」と田代さん。田代さんの好きなものが詰まった店内は、"特別感"を感じられながらも、どこか落ち着ける空間です。

からあげ定食&スイーツで、お腹も心も満たされる

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「食堂」という名の通り、メインメニューは定食。主菜は4種類あり、「国産鶏のからあげ」以外の3種は週替わりです。

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「国産鶏のからあげセット」(1,100円)は、「トモリ食堂」の定番メニュー。醤油や塩でシンプルに味付けされた唐揚げは、口に入れるとじゅわっと肉汁が広がり、歯ごたえのある二十一穀米と相性抜群です。

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サラダやお味噌汁、付け合わせの煮物などに野菜がたっぷり入っているのもうれしいポイント。やさしい味でありながらお腹が満たされる、大満足のごはんセットです。
定食はボリュームと栄養バランスを意識しており、「付け合わせのサラダや煮物などは、そのとき手に入る新鮮な食材を選んでいます」と田代さんは話します。

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お茶のお供にも食後のデザートにも人気なのは、「ちょっといい卵のプリン」(480円)。昔ながらのやや固めの食感で、メニュー名の通り、卵のコクを贅沢に味わえます。生クリームの上に添えられているフルーツはそのときどきで旬のものに変わるそうで、この日は甘ずっぱいキウイフルーツでした。

「長屋」のスタイルを活かして生まれる交流やイベント

「トモリ食堂」では月に一度、同じ長屋の中にある「bero弁天長屋」とのコラボした立ち飲みバー「ベロベロバー」を開催しています。近隣のお店との交流もあるようで、「私のように新しく来た人でも歓迎してくれる温かさは、川越の良いところですね」と田代さんは言います。

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小江戸・川越で長屋スタイルを活かしながら新しい風を吹かせる「喜多町弁天長屋」。その一角にある「トモリ食堂」で、ゆったりとランチを楽しんでみてください。

※価格はすべて税込
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