木のぬくもりに満ちた、ほっと落ち着ける小さなカフェ
桜台駅を中心に南北に広がる商店街。その北側に出て徒歩2分の場所に佇む「リトルネストカフェ」は、2018年にオープンしたカフェです。やどり木のような枝葉をシルエットで描いた看板が目印です。
店内に足を踏み入れると、間接照明のやわらかな灯りが迎えてくれます。テーブル席は4人掛けと2人掛けが2卓ずつ、カウンターテーブルは2席が用意されています。店内はシンプルな作りながら写真やアートが随所に飾られ、ギャラリーを訪れたようなワクワク感も味わえます。
「リトルネストカフェ」の「ネスト」は英語で「巣穴」や「隠れ家」を意味する言葉。「店名には、"隠れ家のような小さなカフェ"という意味合いのほかに、"リラックスできる場所でありたい"という思いを込めています。慌ただしい日常の中でほっと落ち着ける存在になれたらうれしいですね」と、マスターの村上誉明さんは話します。
練馬産の旬野菜たっぷり。旨みが凝縮された本格スパイスカレー
「リトルネストカフェ」のメニューで最も人気なのが、15種類のスパイスを使ったカレーです。中でも「たっぷりやさいのチキンカレー(中辛)」(1,000円)はお店の看板メニュー。
「たっぷりやさいのチキンカレー」には、メニュー名どおり、野菜がたっぷりとトッピングされています。その野菜の多くが練馬区で収穫されたもので、マスター自らが仕入れに出向いてカレーに合う旬の野菜を入手。その日使う野菜は店内の黒板に掲示されています。
練馬区は東京23区内で最大の農地面積を誇ります。広大な土地で大量生産を行う方法ではなく、たくさんの種類を少しずつ作る「少量多品目」に重きを置いています。「夏にはゴーヤなども収穫されます。カレーとの相性が抜群なので、ぜひ練馬野菜のおいしさを味わってほしいです」と村上さんはにこやかに話します。
付け合わせのらっきょう漬けやキャロットラペ、雑穀米の上にのった煮卵も自家製。カレーのおいしさが引き立つ名脇役たちもぜひご賞味ください。
ひと皿で2種類のカレーの味わいをが楽しめる「2種あいがけ」(1,300円)もおすすめです。定番メニューのチキンカレーやビーフカレー、また日替わりメニューの中から好きな種類を2つ選んであいがけしてもらえます。今回は定番メニューのビーフカレーと、日替わりの「なすとピーマンの豚キーマカレー(中辛)」をあいがけしてもらいました。
ビーフカレーは、赤ワインとスパイスでほろほろになるまで煮込んだ牛すね肉が絶品です。生クリームがかかっていることから甘口かと思いきや、実は辛口仕上げ。大人好みの本格派です。
たっぷりのひき肉を使って仕上げたキーマカレーは、水分がなくなるまでじっくりと炒めて旨みを凝縮。スパイシーでホットな味わいがあとを引くおいしさです。
新メニューの自家製プリンは試作を繰り返して完成させた自信作
マスターの村上さんが今最も力を入れているのが「自家製プリン」(600円)です。「試作を重ねてやっと納得のいくプリンが完成しました。濃厚で固めのプリンは食べごたえ十分です。カラメルソースを苦めに仕上げることで、プリンの甘さをよりお楽しみいただけます。写真映えするとご好評をいただいています」
カフェラテ(500円)をはじめとしたコーヒーや紅茶、カレーのおともにぴったりのチャイやハニーラッシーなど、ドリンクメニューも豊富です。
季節ごとに野菜が異なるチキンカレー、次なる新メニューを考案中というスイーツ。訪れるごとに新しい発見や感動のある「リトルネストカフェ」から目が離せません。
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