店内にはテイクアウト可能なお惣菜がずらり!
豊島園駅の改札を出て右手にある映画館沿いの道に進むと、通りの左手には商店が建ち並んでいます。イタリア国旗が目印の「タッポスト チャオラ」は、通り沿いの壁面がガラス窓になっており、中でピッツァづくりをしている様子が見えます。
店内に入ると、左側にある大きなショーケースにはお惣菜や生ハムがたっぷり。右側の棚にはワインやイタリア食材がずらりと並びます。ショーケース内のお惣菜と生ハムは100gからテイクアウトOKです。
奥のイートインスペースはカウンター5席、テーブル10席。白を基調とした明るくモダンな空間で、ナポリの海を表現したような波模様の土壁が印象的です。
追求した本場イタリアの味を気軽に楽しんでもらいたい
オーナーの青木嘉則さん(写真右)は、日本ナポリピッツァ職人協会の役員。取材当日は、審査員を務めた海外のピッツァ職人の大会から帰国したばかりでした。
「元々はエンジニアだったのですが、車が好きでイタリアに通ううちに、その土地の食材の味をシンプルに楽しむイタリアの食文化の虜になっていました。ピッツァ職人になるなら発祥の地・ナポリしかないと思い、高名なナポリピッツァ職人であるガエターノ氏のもとで修行をさせてもらい、その後帰国してピッツァ専門店を開きました。オープンの際には、当時日本ではまだ少なかった『飲食店でお惣菜やワインを売る』というスタイルにも挑戦しました」
お店で腕を振るうのは、嘉則さんの甥の青木大典さん(写真左)。叔父であるオーナーの影響で料理の道に進み、フレンチやイタリアンの専門店で経験を積んだそうです。本格的なイタリアの味を気軽に楽しめる「タッポスト チャオラ」には、二人のイタリアの食文化に対する情熱と技術が凝縮されています。
バリエーション豊かな前菜&本格ナポリピッツァを満喫!
ピッツァが焼ける前に楽しみたいのは、20種類以上もある前菜。今回注文したのは「本日の前菜/4種盛り合わせ」(1,760円)です。
内容は日替わりとなっており、取材日は(右上から時計回りに)ヒコイワシのマリネ、彩り野菜のカポターナ、自家製バゲット、アランチーニ(ライスコロッケ)、生ハム、そして真ん中にモッツァレラチーズのカプレーゼが盛り付けられていました。ほどよい酸味があとを引くマリネや優しい甘さのカポターネ、コクのあるライスコロッケなどは、おすすめの樽生スパークリング白ワイン(748円)とも相性抜群です。
お目当てのピッツァのラインナップは10種類。今回は「マルゲリータ」(1,265円)をオーダーしました。
注文を受けてからピッツァの生地を伸ばし、焼き上げまでを行うのはピッツァ職人でもある大典さん。昔ながらの伝統を守るナポリピッツァの生地は、小麦と水、塩、イーストだけで作られます。
伸ばした生地に、トマトソースとモッツァレラチーズ、パルミジャーノ、バジリコをトッピング。オリーブオイルをかけ、大きな木べらで焼き窯に入れます。
高温の焼き窯に入れると、片時も目が離せません。刻々と焼色が付いていき、ほんの1分30秒ほどでピッツァが焼き上がります。
「ナポリピッツァはヨーロッパの伝統的特産品として、素材と作り方が厳格に決まっているんです。特徴は大きなコルニチョーネ(高く盛り上がった縁の部分)。実はこの高さも規定で決まっているんですよ」と嘉則さん。
香ばしくカリッと焼かれたコルニチョーネのもちもち感と、シンプルな素材のハーモニーが絶妙です。ベーシックな組み合わせのナポリピッツァの王道を堪能できました。
テイクアウトできることで人気のイタリアのファーストフード「ジンガラ」(1,078円)もおすすめのメニューです。ジンガラとは、自家製ピッツァ生地を使ったパニーニのこと。具材は好きなものを選ぶことができ、今回は人気のモッツァレラチーズと生ハムをチョイスしました。
焼きたてのピザ生地にたっぷりのシャキシャキレタス、フレッシュトマト、生ハム、モッツァレラチーズの相性は抜群。生ハムの塩気とチーズのコク、トマトの酸味がベストマッチです。
お二人とも地元は練馬。青年時代にとしまえんでアルバイトをしたこともあるという嘉則さんは「地元の練馬がもっと元気になってほしい」と話します。
豊島園駅からすぐの「タッポスト チャオラ」で、伝統を大事にしたナポリピッツァと本場イタリアの味を楽しんでみてください。
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