電気屋さんと珈琲焙煎所がひとつの空間に!

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豊島園通りを春日町方面へと北進し、「中之橋北」の信号の左側にあるのが「志村電機珈琲焙煎所」。白を基調にした、開放的でナチュラルな雰囲気の外観が目印です。

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店内に一歩足を踏み入れると、左側にずらりと並ぶ電源タップや電球などの電気製品が目に飛び込んできます。おしゃれな外観からは意外とも思える景色ですが、これらはれっきとした「志村電機珈琲焙煎所」の商品です。

「志村電機」は、道路を挟んだ向かい側で50年以上営まれていた電気店さんでした。現在の店主である志村大次郎さんはその「志村電機」の二代目。時代の流れを汲んで、これまでのような大型家電を販売するのではなく、修理などの技術を提供する業態へと姿を変えることに。今も町の電気屋さんとして大忙しの日々です。

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電気製品を左手に見ながら奥へ進んでいくと、コーヒーの豊かな香りが漂ってきます。このスペースは大次郎さんの妻である麗美さんが営む珈琲焙煎所。そもそもこの場所は、麗美さんのお父さまが「ミスター・ビーンズ」という焙煎所を営んでいた場所なのだそうです。初代のお父さまは現在も焙煎士として活躍しており、麗美さんのお店のためにコーヒー豆を焙煎しています。

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「ミスター・ビーンズ」のあった場所に「志村電機珈琲焙煎所」がオープンしたのは2017年のこと。「二代目同士で一緒に店をやろう」という大次郎さんの提案で再出発を果たし、この場所が地域の人たちにとっての憩いの場所になれるようにと店舗も大改装。街の雰囲気に溶け込んだ、開放感あふれる空間へと変化を遂げました。

焙煎度合いをオーダーできるローストコーヒー

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「コーヒーの味も香りも大好き」という麗美さんは生粋のコーヒーラバーです。そんな麗美さんが仕入れる生豆は、コーヒーの産地の個性や味の特長がしっかりと生かされたものばかり。収穫されて日の浅い生豆を求めて遠方から訪れるリピーターも多いのだそう。

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店内には1kgまでの少量の焙煎に適したロースターがあり、購入した生豆を焙煎してもらうこともできます。「同じ豆でも、焙煎で味も香りも変わるんですよ」と麗美さん。深め、浅めなど好みの度合いで仕上げてくれる豆の味は格別です。

焙煎豆を使って淹れたコーヒーメニューもあります。ハンドドリップで淹れてくれるコーヒーはオリジナルブレンド(450円)、シーズナル・カフェ(600円~)、スペシャリティ(500円)の3種類。シーズナル・カフェは産地の季節によって豆が異なるので、旬の味わいを楽しむことができます。

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ペーパーではなく金属フィルターを用いているのも特徴的。金属フィルターを使うと微粉の一部がメッシュを通り抜けてコーヒーオイルと一緒に注がれるので、コクがある味わいが楽しめます。コーヒー表面に浮かぶオイルはおいしく淹れられた証です。

コーヒーの風味豊かなスイーツメニューも絶品!

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「志村電機珈琲焙煎所」では、コーヒーの風味を生かしたスイーツメニューも人気。「コーヒーゼリーラテソフト」(600円)は、弾力のあるコーヒーゼリーとやわらかなソフトクリームの食感のハーモニーが楽しい一品です。ソフトクリームにはエスプレッソが練り込まれ、コクがあるのにすっきりと軽やか。添えられたラム酒を加えることで口の中に上品な香りが広がり、味わいにも深みが増します。

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新メニューのパフェ(850円)は写真映えするビジュアルも相まって早くも話題に。生クリームにモカアイス、ブラウニー、シリアルとさまざまな味が口の中に広がり、ボリューム満点なのにぺろりと平らげられてしまうほどのおいしさです。

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また、特別におろしてもらっているという池袋の老舗洋菓子店「タカセ」のパンやケーキをお目当てに訪れるお客さまも多いそう。麗美さんがセレクトしたお菓子やおつまみも人気です。「おいしそうなものや他のお店で扱っていないようなお菓子を探すのが趣味なんですよね」と麗美さん。

平日はもちろん、週末ともなると多くのコーヒーファンで賑わうという「志村電機珈琲焙煎所」。何度訪れても楽しめるようにと、麗美さんは新メニューづくりや仕入れにも一生懸命です。
人との出会いも、おいしいものとの出合いも。発見とふれあいを楽しみに、ぜひ訪れてみませんか。

※価格はすべて税込。
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