思わず長居したくなる、ゆったりとくつろげる店内
江古田駅の改札を出たら西口方面へ。飲食店や昔ながらの雑貨店などがひしめく駅前の賑わいを楽しみながら路地を歩いていると、静かな住宅街が姿を現します。石造りのアーチが目印の「Brownies Café」は、その住宅街に佇む隠れ家風のカフェ。2022年12月にオープンしたブラウニー専門店です。
白が基調のすっきりとした空間に、温かみを添えるテラコッタ調のタイル。広々とした店内は、海外のリゾート地を訪れたようなリラックス感にあふれています。
床に敷いた四角いタイルはブラウニーをイメージしているそう。ブラウニーが大好きという店主の想いをこういうところでも感じられます。
ホームメイドにこだわったブラウニーは常時約15種類!
「チョコレートは生き物なんです」と話すのは店主の中川由香子さん(写真中央)です。その日の天候や湿度などでコンディションが変化するというチョコレート。だからこそ、機械に頼ることなく、毎日丁寧にブラウニーを手作りしています。
ハワイに9年、フロリダに9年とアメリカ住まいが長かった由香子さんがブラウニーと出合ったのは、出産して間もないころのことでした。夫の転勤でハワイからマイアミへと移り住み、慣れない土地で子育てをしていく中で疲労がピークに達したとき、ふと味わったブラウニーが心身に染みわたり、疲れが吹き飛んだという運命の出合いを果たします。
「ブラウニーは元気の源。私が癒されたように、一人でも多くの方と幸せが分かち合えたらうれしいです」と当時を思い出し、笑顔でそう話してくれました。
いつしかブラウニーの食べ歩きが趣味となった由香子さんは、店や町の風土によってさまざまな味わいが楽しめることを発見します。濃厚なチョコレートの味わいとしっとりとした食感はもちろん、フレーバーやトッピングが合わさることでおいしさや個性がより一層引き立つのが魅力です。
「Brownies Café」のブラウニーは、メニューごとに異なるパッケージが用意されていて、チョコレートが呼吸しやすいようにふんわりと紙包装が行われています。
メニューは常に15種類ほどがショーケースに並んでおり、そのうち3~4種類は期間限定メニュー。取材に伺った夏季は、旬の素材を惜しみなく使った「ホワイトピーチ」や「バレンシアオレンジ」などが販売されていました。
テレビ番組で紹介されて一躍人気に!思い入れのある2大ブラウニー
「Brownies Café」の看板メニューがこちらの2種類。「ラズベリー&クリームチーズ」(写真左・390円)と「抹茶」(写真右・390円)です。「Brownies Café」のオープンに伴い、試作を兼ねて30種類のブラウニーを作った中から厳選された自信作です。
ラズベリー&クリームチーズは、コクのあるチョコレートのおいしさが口いっぱいに広がり、後を追うようにクリームチーズと香り豊かなラズベリーの味わいが楽しめます。しっとりとなめらかな食感で、まるで口の中で溶けていくようです。
抹茶は、中央にブロンディというホワイトチョコレートを使っているのが特徴。ブロンディの甘みと大納言小豆のほくほく感、抹茶の苦みが合わさった大人味のブラウニーです。和と洋を融合させたユニークなこの商品はテレビ番組でも紹介され、遠方から買い求めにいらっしゃる方もいるほどの人気メニューになっています。
午後から数量限定で販売される「ブラウニークッキー」(390円)は、ふんわりと柔らかく焼いたクッキーとブラウニーならではのしっとり感の両方の食感が楽しめる、隠れた人気メニュー。店頭に並んでいたら絶対に味わってほしい一品です。
アメリカのソウルフード・チリコンカンのセットメニューも
アメリカでの生活が長かった由香子さんが大好きだというチリコンカン(1,250円)も味わえます。牛ひき肉や玉ねぎ、キドニー豆をじっくり煮込んだメキシコ風のアメリカ料理で、スパイシーな味わいが活力を与えてくれるようです。チリコンカンにはサラダと自家製のパンか古代米がつきます。
絶品ブラウニーはもちろんのこと、心地良い空間で温かく迎え入れてくれるスタッフさんたちの笑顔も魅力的なお店。元気になれるブラウニーを楽しみに「Brownies Café」を訪れてみませんか。
※価格はすべて税込。
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