nendo_1.jpg今回訪れたのは、新宿線「久米川駅」から徒歩15分、住宅街の中にある「造形教室 エノリエ(enorie)」です。
エノリエは自身も美術活動を行う寺田先生が運営する造形教室。子どもたちの自由な発想と創作を大切にしているので、用意するのは材料だけで、あとは子どもたちが好きなように制作を行います。

nendo_2.jpg体験するのは、あつし君(8歳)、あおのちゃん(4歳)と、寺田先生のお子さんのはつ君(8歳)の3人です!
あつし君はお茶碗を、あおのちゃんはヘビを、はつ君は大好きな恐竜を作るとのこと。学校や幼稚園のお友達とはちょっと違う距離感で、一体どんな体験ができるのでしょうか。さっそく体験スタートです!

nendo_3.jpg本日使用するのは陶土という粘土です。陶土は水分をよく含んでしっとりとしている状態と、少し乾燥して硬い状態では、同じ粘土でもずいぶん表情が違います。水と混ぜてべちゃべちゃになった粘土も、糊として粘土同士をくっつける時には有効です。

それぞれの状態に触れて表現につなげてほしいので、柔らかい状態と硬い状態の粘土を子どもたちに与えます。

nendo_4.jpg思い思いに粘土に触れる男子2人。握ってみたり潰してみたりして粘土の感触を楽しんでいるようです。お兄さんたちの様子を見ていたあおのちゃんも、粘土を観察しながら触っていました。

他にも「しっぴき」という粘土を切る道具を使ってみたり、木のナイフで更に細かく切ってみたり、それぞれが好きなように粘土との交流を深めます。

nendo_5.jpg少しずつ陶土の感触に慣れてきたところで、寺田先生から「お皿でもお団子でも動物でも、何を作ってもいいよ~!」という声が。

ヘビを作りたいと言っていたあおのちゃんは、小さく切った粘土を手で細長く伸ばし、小さなヘビを作ります。

nendo_6.jpg作品が出来るごとにお母さんに「見て!」という表情がとっても可愛い♪

nendo_7.jpg先生から「目や口をつけてみたら?」とアドバイスをもらうと、先生のお手本を真似してヘビに目と口を付け始めたあおのちゃん。大きなお兄さんたちと一緒の空間に最初はちょっと緊張していましたが、気がつくと周りを気にせず集中して作品づくりに励んでいました。

nendo_8.jpg普段、美術教室で絵を描いているあつし君は、電動ロクロでお茶碗づくりにも挑戦!

nendo_9.jpg憶することなく挑戦していく姿は、初めてとは思えないほど。10分もしないうちに素敵なお茶椀が完成しました!

nendo_10.jpg得意の絵で柄や模様を入れて、オリジナリティを表現します。

nendo_11.jpg他にも星形に切って粘土を重ねた器を作ったり、大好きな熊を描いてみたりと、とっても楽しそうです。

nendo_12.jpgはつ君は大好きなスピノサウルスを作りながら、「ここにも糊を使うといいんじゃない?」と、あつし君へのさりげないサポートも忘れません。

人とも黙々と粘土に向き合い、段々と形になっていくそれぞれの世界。その世界を大事に扱い、広げていく様子が目に見えて感じられました。

nendo_13.jpgnendo_14.jpg体験スタートから約2時間、それぞれの作品が完成したところで、本日の体験は終了......ではありません!使った粘土や道具のお片付けをして、気持ち良く終わりましょう

お片付けの一番初めにすることは、一生懸命作った作品を壊すこと。みんな「えー!壊しちゃうの!」と驚いていましたが、作ったものを"壊す経験"をするのもエノリエの特徴です。

nendo_15.jpg作品を壊しながら、一つの大きな粘土にペタペタと張り付けていきます。壊しながら最後にみんなで大きな作品を作っているようです。

nendo_16.jpg壊し終わったら雑巾がけをし、おやつタイムでホッと一息ついて、本日の体験は終了です!

nendo_17.jpgエノリエは寺田先生自身が子育てをしている時、気軽に遊べる場所がなかった経験を活かして誕生した造形教室とのこと。遠方から来られる親子も多く、「形にはならないけれど経験させてみたい」と、歳くらいのお子さんも参加しているそうです。

nendo_18.jpg寺田先生は、「ここは、裸足になって全身を使って、想像力を働かせる自由な場所です。作り方が決まっている工作ではなく、自分で発想して『作りたい!』という気持ちを引き出していきたい」と話してくださいました。

粘土以外にも月によって様々な体験ができるので、興味のある方は是非一度訪れてみてください!お子さんの新しい一面を発見できるかもしれません♪


※体験の内容は変更になる場合がございます。