科学の世界に触れ、学びの楽しさを知る
「多摩六都科学館」は、誰もが科学の楽しさに触れ、世界をもっと知りたいと思えるような多様な学びの場として1994年に開館しました。多摩地区の小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市の5市が共同で運営しています。
入口は大きな卵のようなプラネタリウムドーム「サイエンスエッグ」の真下です。さっそく中に入ってみましょう。
展示室の入館券は大人520円、小人(4歳〜高校生まで)210円で、ほかにプラネタリウムや大型映像の観覧付きのセット券も販売しています。
科学の楽しさを体感する常設展示コーナー
多摩六都科学館は「Do Science(科学しよう)!」を合言葉に、身近なものの中にある科学を感じられる体験型ミュージアム。チャレンジ・からだ・しくみ・自然・地球という5つのテーマの展示室がそれぞれ常設されています。
最初に訪れたのは「チャレンジの部屋」。ここでは光や元素の性質、重力の不思議を体験することができます。
こちらの「表面重力」という展示物では、地球上での1kgが太陽や火星など他の天体ではどのくらいの重さに感じられるかを体感できます。太陽での1kgは地球の1kgよりも重いでしょうか? 軽いでしょうか? ぜひ手に取ってみてください。
「ムーンウォーカー」は、月の表面を歩いているように感じられる人気の展示。月の重力は地球の約6分の1なので、ほんの少しの力で高く飛び上がることができます。
続いて2つ目の展示室「からだの部屋」へ。ここは私たちの体のしくみがわかるコーナーです。
「からだラボ」では、今気になるウイルスとからだの関係がわかりやすく解説されています。
ランプがついた金属板を叩く速度で反射神経を測れる展示はお子さまに大人気。ゲーム感覚でチャレンジしてみましょう。
3つ目の展示室は「しくみの部屋」。電気や水が届くシステムや、時計やピアノが動くメカニズムなど、暮らしの中に溶け込んでいるさまざまな「しくみ」を学びます。
こちらの「相澤ロボット」はロボット博士と言われた相澤次郎さんが昭和30〜40年代に製作したもの。部品や塗装も当時のままで、今でもしっかり動く貴重なロボットです。
4つ目の「自然の部屋」は、名前の通り身近にいる動植物がたくさん見られる展示室。昆虫標本やはく製、この地域に生息する魚などが多数展示されています。
この日は昆虫標本や魚のはく製の製作を手掛ける、むさしの自然史研究会の須田研司先生にもお会いでき、製作途中の貴重な標本を見せていただきました。土曜日に在館されていることが多いそうなので、タイミングが良ければ昆虫や魚の話を直接お聞きできるかもしれません。
最後の展示室は「地球の部屋」。貴重な化石や鉱物がたくさん展示されていて、土地ごとの地質の違いや地球の内部のしくみを知ることができます。
こちらは武蔵野台地を中心に、青梅から東京湾へと向かう地形を再現した立体模型。川の流れや地形が一目でわかり、私たちが普段暮らしている土地の成り立ちを感じられます。
展示室では、自分や自分の周りの世界を「科学」の視点からとらえることができます。自分の暮らしの周りから、自分のからだや機械のしくみ、自然や大地へと目を向けることで、見える世界が広がっていくことを感じられるのも魅力的です。
世界最大級のプラネタリウム「サイエンスエッグ」
展示室の先にあるのがプラネタリウムドーム「サイエンスエッグ」。直径27.5mという世界最大級の大きさで、1億4千万個の星を映し出す投影機「CHIRONⅡ(ケイロンⅡ)」が導入されています。こちらは最も多くの星を投影できるプラネタリウムとして、2012年にギネス世界一に認定されたのだそう。
ここではその日の夜、この場所で実際に空を見上げた時と同じ夜空を映し出して解説をしています。こちらのプラネタリウムの大きな魅力のひとつは、天文スタッフによる生解説が聞けること。解説員によって異なる語り口やライブ感を楽しむことができます。
中学生以上の方を対象に文化やアートの視点も絡めて星空を語る「大人向けプラネタリウム」や、小さいお子さまや障がいのある方のも安心してご覧いただける「おもいやりプラネタリウム」なども定期的に投影されています。公式HPのイベント情報をチェックしてみてください。
館内はおいしい食事でゆったりとくつろげる「カフェ六都なおきち」や、お弁当の持ち込みも可能な「休憩室」も用意されているので、お子さま連れのご家族やデートにもおすすめ。
身近な科学を体感し、どんな世代の方も学ぶ楽しみを感じられる多摩六都科学館。ぜひ訪れてほしいスポットです。
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