広々とした店内でくつろぎのひとときを
2016年にオープンした「café moimoi」。まず気になるのは、そのかわいらしい店名です。
「『moimoi(モイモイ)』は、フィンランド語で『こんにちは』『やぁ』という意味の、簡単な挨拶の言葉です。この言葉のように、気軽に利用してもらえるお店になったらいいなと思って名付けました」
そう話してくれたのは店主の水頭(すいとう)さんです。
ここは店名の通り、お客さまの日常のなかに溶け込むように存在するカフェ。来店されるのは地元の方が多く、年齢層も幅広いのだそう。
明るい店内には、大きな窓から日差しがたっぷり降り注ぎます。白い壁にアンティーク調の家具がよく映え、ナチュラルで落ち着いた雰囲気。窓に面した席やソファ席もあり、さまざまな用途で使えそうです。
「店内はスペースを広めにとって、ゆったり過ごせる空間になるよう意識しました。特にカフェタイムは長居をされるお客さまが多いですね」と水頭さん。
店内には大きな本棚が2つあります。「お店を長くやっているうちにどんどん増えていきました」と話すように、絵本から小説、エッセイ本に図鑑まで、バラエティ豊かな本が並んでいます。コーヒーを飲みながらのんびり読書を楽しむのもよさそうです。
店内入口の本棚の上には、かわいい雑貨もずらり。訪れた際にはぜひ注目してみてください。
手づくりにこだわった栄養満点のランチプレート
カウンター横の手書きのメニュー黒板には、季節のおすすめメニューや日替わりプレートの内容が書かれています。今回は一番人気の「本日のランチプレート」(1,000円)をいただきました。
ランチプレートの内容は、ライスとサラダは固定で、メインと副菜が毎週変わります。取材日はポークジンジャーをメインに、ズッキーニとベーコンのハーブソテー、チリビーンズサラダがワンプレートに盛り付けられていました。品数が豊富で、見ているだけでわくわくします。
ポークジンジャーは味がしっかりしみていてやわらかく、深いコクが感じられます。副菜もやさしい味わいでほっとする品ばかり。ライスに雑穀米が使われていたり、フルーツ入りヨーグルトが添えられていたりと、栄養バランス満点なのもうれしいポイントです。
メイン料理は他にもハンバーグやチキン南蛮などがあるそうで、プレートの内容を楽しみに毎週訪れたくなります。
「一番のこだわりは、すべての料理を手づくりしていること。お客さまには手づくりの味を楽しんでいただきたいと思っています。メニューを決めるときに意識するのは季節感です。野菜は旬のものや地元で採れたものを使うことが多く、『そのとき一番良いもの』を選ぶよう心がけています」と水頭さん。
また、土日限定の「おばんざいプレート」も要チェック。メイン1品とサラダに加えて、4品の副菜が乗ったボリュームたっぷりのプレートです。こちらもバランスよくヘルシーに食べられるメニューを揃えているそう。週末に訪れた際はぜひ注文してみてください。
食後やカフェタイムには、手づくりのケーキ(500円)を。取材日のスイーツは4種類あり、中でも人気のガトーショコラをいただきました。しっとりとした食感で、チョコレートの濃厚な味わいをしっかりと感じられつつ、重すぎずやさしい味わい。甘さ控えめの生クリームとも相性ばっちりです。
地元で愛されながら、新しい挑戦も
八坂エリアのいいところは「地元愛が強いところ」だと水頭さんは話します。
「縁があってこの場所にお店を開いた当初は、都心からちょっと離れていることもあり、静かなまちなのかなと思っていました。でも、実際は通勤・通学で都心に通っている方が多く、老若男女で賑わっているところがいいなと思います」
間もなくオープン7周年を迎える「café moimoi」。「今後はイベントの開催にも挑戦していきたい」とのことで、期待が高まります。
八坂に訪れた際は、「café moimoi」で素敵な空間とおいしい食事を楽しみながら、ゆったり過ごしてみてください。
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