LINEで送る人気ブーランジェリーの店主が手掛ける生ドーナツ店
閑静な住宅街に佇む「ケスクセ」は、２つお隣にあるパン屋「boulangerie Kishimoto（ブーランジェリー キシモト）」のオーナーシェフである岸本さんが手掛ける生ドーナツ専門店。2024年１月にオープンしたばかりですが、平日にもかかわらず、途切れることなくお客さまが訪れるほどの人気ぶりです。
「お客さまは地元の方が多いですね。新所沢エリアはファミリー層が多く、散歩の途中に寄ってくださる方や、お子さまを連れた方もよくいらっしゃいます」と話すのは、スタッフの小澤さんです。
店内は明るく、天井からぶら下がるたくさんのランプが印象的です。
お店のデザインのコンセプトは、「洒落た大人の遊び場」。洗練された雰囲気がありながらも、カウンターに並ぶ色とりどりの生ドーナツや、店内に飾ってあるイラストやレコードジャケットなどは、わくわくした気分にさせてくれます。
定番も和風も、季節のものも。豊富な種類が揃う
生ドーナツとは、卵やバターを多めに配合したブリオッシュ生地を揚げたドーナツのこと。普通のドーナツと比べてやわらかく、ふわふわ・もちもちの食感が楽しめます。
取材時のラインナップは定番商品が11種類、期間限定商品が４種類。期間限定商品は月に１回ほど変わるとのことので、何度訪れても楽しめそうです。
期間限定商品にはスタッフのアイデアが盛り込まれることもあるのだそう。取材時（2024年5月）に販売していた「ももとマスカルポーネ」（450円／写真中央）は、さっぱりしたみずみずしい桃と、コクのあるマスカルポーネのクリームが相性抜群で、初夏にぴったりの甘ずっぱい味わいです。
定番の人気商品「ティラミス」（460円／写真左）は、コーヒーシロップのスポイトが刺さっている見た目が印象的です。ドーナツを割って、コーヒーシロップをかけながら食べるのがおすすめなのだそう。
なかにはたっぷりのコーヒーカスタードとマスカルポーネクリームが。スポイトでコーヒーシロップをかけると、じゅわっと染み込んだ食感とともにコーヒーのほろ苦さが味わえます。
甘いドーナツと一緒にいただきたいのは、深みのあるコーヒーとミルクがマッチした「アイスカフェラテ」（550円）。「ケスクセ」のコーヒーには、静岡市にある「創作珈琲工房くれあーる」の豆を使っています。
「ブラックベリーやダークチョコの甘さの中に爽やかな甘い香りとキレのある後味が特徴です。スタッフみんなで試飲して、この豆をオーダーしようと決めました」と小澤さん。
「ケスクセ」には和風の生ドーナツもあります。「さやまちゃ」（400円／写真左）は、その名の通り狭山茶のパウダーをふんだんにつかったクリームがたっぷり。小澤さんいわく、「狭山茶自体に甘みがあるので、抹茶のアイスが好きな方におすすめです」とのこと。
「あんことバター」（380円／写真右）は、つぶあんとバタークリーム、カスタードクリームが入った、濃厚な甘さとコクのあるドーナツです。幅広い年代に人気があるのだそう。
ユニークな店名に込められた「大人の遊び場」らしさ
店名の「Qu'est-ce que c'est?」は、フランス語で「これは何ですか？」という意味です。お客さまの「このお店は何ですか？」という疑問に対して、「今はドーナツラボですが、今後はドーナツに限らず、いろいろなことをこの場所でお客さまに楽しんでいただきたい」との思いが込められているのだそう。
その「いろいろな楽しみ方」の種のひとつが、入口近くにあるDJブース。「スタッフや岸本の知り合いにミュージシャンがいるので、いずれ音楽イベントができたらいいね、と話しています」。他にはかき氷や瓶ビールの提供も構想中とのことで、「大人の遊び場」としての今後の展開が楽しみです。
大人も楽しめるドーナツ店「Qu'est-ce que c'est?」。贅沢な生ドーナツを求めて訪れたら、思わぬわくわくに出合えるかもしれません。
※価格はすべて税別。
※営業時間、販売商品、価格などが変更になる場合がございます。