カレーとワインをゆったり楽しめる居心地の良い空間
新宿線「航空公園駅」の西口から徒歩10分。県道6号川越所沢線と国道463号線の峰の坂交差点に、「ゴロンドリーナ」は店を構えます。ポップなのぼり旗とフレンチグリーンのドアが目印の一軒家です。
店内はカレー屋さんというより、おしゃれなカフェといった雰囲気。深いグレーや白の壁にドライフラワーなどのボタニカルインテリアが配置されています。席はカウンター7席と2人掛けのテーブルが2つ、4人掛けのテーブルが1つ。
「店づくりの際は、木のぬくもりがある、居心地の良い空間を意識しました」と教えてくれたのは、オーナーシェフの吉田和也さんです。
「以前は都内で小さなスペインバルを営んでいましたが、新型コロナウイルスの流行をきっかけに、郊外で子育てをしながらお店をやりたいと考え、この場所を選びました。所沢は街がキレイで、住みやすい地域ですね」。2023年4月のオープン以降、近隣の方はもちろん、遠方にお住まいの方も訪れる人気店へと成長しました。
香りと味わいが調和した創作スパイスカレー
「もともと煮込み料理が好きでした」と話す吉田さん。スペインバルで人気があったカレーをメインに据えると決めてからは、スペイン料理で培った知識に加え、スパイスの勉強を重ねたそう。お店のカウンターには30種類ほどのスパイスがずらりと並びます。
「ひとつのカレーに使うスパイスは多くても10種類くらいに絞り、各々のスパイスの良さを活かすことを大事にしています」
本日のカレー(1,200円)は3種類から選べます。レギュラーメニューの「ラムダモンキーマ(中辛)」は、ジューシーな粗挽き"ラム"肉と、爽やかな香りの"カルダモン"を組み合わせたカレー。ラムは臭みが少ないモモ肉を使用しており、噛むたびにお肉の旨味と豊かなスパイスの香りが口に広がります。
カレーの脇を固める彩り鮮やかな付け合わせは、写真左からムングダールのカレー、パクチー、紫キャベツのマリネ、オクラのサブジ、人参のサンボル、ゴーヤのアチャール。味わいと食感でアクセントを加えてくれます。箸休めにはもちろん、カレーと一緒に食べても、楽しみ方が広がります。
ご飯は普通盛り180gですが、100g~300gの範囲で好きな量が選べるのもうれしいポイント。
半月替わりの肉系・魚介系の創作スパイスカレー
本日のカレーには、約2週間ごとに変わる肉系と魚介系のメニューもあります。取材当日は、「スパイスオレンジポーク」と「イカ墨ブラック」でした(写真は「あいがけ2種盛り」1,500円) 。
人気の「スパイスオレンジポーク」(写真左)は、オレンジジュースとマーマレードで煮込んだ大きな豚肉がゴロッと入ります。あめ色玉ねぎの甘みと、柑橘の香りと酸味、青唐辛子の辛味が調和したルウは絶品。ほろほろに煮込まれたお肉も食べごたえ十分です。
「こだわりは大鍋で大量に仕込むあめ色玉ねぎです。カレーの味は酸味と辛味、甘みのバランスで決まるので、調味料や柑橘、スパイスなどで酸味を加えると味が整いますよ」と吉田さん。
「イカ墨ブラック」はその名の通り真っ黒! イカとトマトソースをベースに海老の出汁で旨味を加えた、魚介の旨味がたっぷりのカレーです。白いアイオリソースがいいアクセントに。
ワインソムリエの資格を持つ吉田さん。店名にもある通り、ワインを中心としたアルコールメニューも豊富に揃います。ディナータイムには一品料理も提供しており、スペインバル時代に人気だったメニューも食べられるのだとか。
店名の「ゴロンドリーナ」は、スペイン語で「ツバメ」を表す言葉。賑やかなところに巣をつくる習性があるツバメにあやかり、「人が集まる場所になってほしい」という願いが込められています。
「もっと多くの人にお店を知ってもらえるよう、地域のイベントなどにも出店してみたいです」と吉田さん。所沢にでかけた際は、「ゴロンドリーナ」のスパイスカレーでココロもカラダもリフレッシュしてみませんか。
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