和の空間でくつろぎ、ゆっくりそばを味わう

2014年から暖簾を掲げる「そば処まるた」。秩父市役所に面した秩父街道から路地を入ったところで、秩父の静かな街並みに溶け込みます。秩父そばの新進気鋭店としてオープン以来地域の人に愛され、風情ある雰囲気も相まって、観光で訪れる方にも人気です。

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店舗は秩父の古民家を改築した立派な門構えです。表戸をくぐると玄関までは石畳。手入れされた庭の景観にふっと気持ちがやわらぎます。

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室内は畳敷きの落ち着いた空間です。やわらかな照明で木のぬくもりがたっぷり。座椅子もあり、床座が苦手な方もゆったりそばが味わえそうです。
お話を伺ったのは店主の田中さん。フレンチや洋食の世界で腕を振るったのち、地元である秩父で名物のそばを盛り上げたいと、この道に進んだそうです。

「誰もが気負わずにそばが楽しめるお店を目指しています。建物は両親が住む実家を改築したもの。座敷スタイルならではの温かみのある空間で、そばをゆっくり楽しんでもらえるとうれしいです」

料理人としての経験から生まれる、そばの楽しませ方

丁寧に石臼挽きした手打ちのそばは、ほどよいコシと滑らかな喉ごしが楽しめます。口に入れたときの豊かなそばの香りが印象的。つゆには、本枯節鰹節の香り豊かな出汁を使用し、一晩寝かせることでそばと調和する丸みのある口当たりに仕上げています。

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人気の「天ざる」は、定番のざるそばに海老、鱚、かぼちゃ、ししとう、しいたけ、まいたけ、なすなどたっぷり7種の天ぷらがつき、食べごたえがあります。カラッと揚がった薄めの衣はサクサクで、海鮮や野菜、きのこの旨味や甘みがしっかり閉じ込められています。抹茶塩でいただくと旨味がより引き立ちます。

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さっぱりとした「梅おろし」は暑い時期に人気の冷がけそばです。鰹節と昆布、干し椎茸、隠し味に魚粉を加えた旨味たっぷりのかけ汁に、鬼おろしにした大根おろしと大葉、みょうが、南高梅が爽やかなアクセントを加えます。締めのそば湯には、南高梅の種を入れて味わってみて。

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「赤辛つけそば」は、そばをつけ麺のような感覚で楽しめる一品。ラー油と味噌がベースの温かいつけ汁で、冷たいそばをいただきます。麻婆豆腐のような風味も感じられる新境地のそばの味わい。コクがあって辛さは控えめです。辛みがお好きな方は、付属する七味で調整ができます。

「そば本来のおいしさを味わう食べ方といえば『ざるそば』や『もりそば』ですが、この店では作法や知識の有無にはこだわらず、自由にそばを楽しんでほしいと思い、変わり種の選択肢もご用意しています。そば好きの方はもちろん、そばにあまり馴染みのない方や、いつもと違ったそばが食べたい方にも召し上がっていただけるとうれしいです」

実直にそばを打ち、苦しいときこそ支え合う「そば処まるた」の粋

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「飲食店は生産者がいて初めて成り立つものなので、生産者の方々の大変さも日々感じています。農家さんとお客さまの両方をしっかり見て、架け橋になるそばづくりを丁寧に続けていくことが大切だと思っています」と田中さん。秩父のそば処として三方良しの関係をお店づくりの信念に据えます。

秩父の街でそばが食べたくなったら、情緒ある「そば処まるた」で人情味に溢れた一杯をじっくりと味わってみませんか。

※営業時間、販売商品などが変更になる場合がございます。